5月22日(月)19/27℃ 



廃線と過疎化
JR北海道・留萌本線に乗り往復したのは3月12日のこと
3月末日で留萌―石狩沼田間が廃線となり、113年の歴史に幕を下ろすからだった
*以下の写真は全て千里南公園の散策路から


予定していたJR日高線も高波災害により、あっという間に廃線になり唖然とした 帯広ー広尾ー様似ー苫小牧とバスで廃線路を追った


函館本線・長万部駅で2時間の乗換時間を利用し、改札を出て街を散策した


近くの海辺にも出たが、寒いからか人も見当たらず店もない
だが驚いたのは、大きな看板に「北海道新幹線停車駅に決定」とある


この函館本線・長万部―小樽間、根室本線・富良野―新得間は既に廃線が決定しているのに、何故に新幹線だけが次々とできるのか

観光客は便利かもしれないが、ローカル列車廃止による地域住民不在の政策に過疎化が進み、これでいいのかなと首をひねる

いまJR北海道のみならず、東北から九州まで各地で次々と赤字路線の廃線が決まり存続線も無人駅が多い

日本の原風景のような風光明媚な光景が列車から見えなくなる寂しさを想う


「青春18切符」でローカル列車の旅を続けた


一日9回、10回と乗換をしながらも西日本、東日本と、延べ25日間をかけて日本一周を完走し、若き日のやり残しを八十路にまた一つ遣り終えた


だが日本の鉄道事情を知る度に都市集中型を実感し、地方の過疎化を目の当たりにしてきた

昨年完歩した日本縦断江戸街道の歩き旅で地方の過疎化は嫌と言うほど実感してきた これでは若者は必然的に都市に流れる

日本の人口減少問題があるとは言え、次々と廃線とし、その代わり新幹線が都市間を走る


まさに狭い日本、そんなに急いで何処へ行くのだろうか
なぜ国家予算の一部を地方住民の足としてのローカル鉄道維持に回せないのか?


資本主義路線とは言え、地域住民不在で経済優先の展望なき国家の貧困さを憂うる


さすがにホトケの頑固爺さんも😅 静かな怒り😤 を覚えるローカル列車旅だった


日毎に陽が長くなってきた
其々夕方6時の散歩道から