4月29日(土)13/25℃
現代川柳
川柳アカデミーからの帰り道 夕暮れの千里南公園を散策しつつ家に帰る。
いま「現代川柳」を学ぶが、その第一人者の師匠に師事し、川柳結社に入会してまだ2年ほど。
それまでの10年程は、興味から一人
「自由律の川柳風五七五句」を5千句ほど作って遊んできたが、古典川柳や従来からの伝統川柳と違う「現代川柳」に戸惑ってきた。
*以下の写真は全て千里南公園の夕景から
この池の鯉は、奥に見える有料の釣り堀「鯉釣り場」の鯉と違うが、人が近づくと沢山寄ってくる
教えてもらった古典・伝統川柳と現代・革新川柳の違い
①一読明解を好む伝統に対し現代川柳は理屈を捨てて踊る
②殻を抜けると迷うに対し同じ答えを嫌う
③穿ち軽みをひねるのに対して感じてくれと叫ぶ
④筋を通せとがなるに対し、何処まで飛ぶか競う
⑤頷くことが好きなに対し、これは何だを好む
⑥枠から外へ出ないに対し、ピカソの絵から学ぶ
⑦見付けがよいと誉めるに対し、比喩の多様を好む
⑧マンネリの湯につかるに対し、闇に光を探す
⑨日常瑣事(さじ)を拾うに対し、意味を求めると困る
⑩絵の見える句を好むに対し、如何物食いが好きな と。
* 村田倫也寄稿(川柳銀の鈴から引用)
ただ川柳の柳派によっては全く違う別の現代川柳もあり、それぞれが特徴を持って活動をしているようだ。(今はやりのサラリーマン川柳やシルバー川柳などとは違います)
カルガモの親子の後を追う鯉たち
カルガモの子供たち7羽が遊ぶ横で見守る雌鴨
*初めての「現代川柳の大会」や「川柳結社句会」「川柳専門誌」で入選した句の一部ですが少し掲載してみます。(尚、掲載の課題や選者、主催先などは割愛します)
(入選句)
・嘘つけばガラスの色が変わります
・火の中に飛び込む事もたまにある
・聞き耳を立てた障子が喋り出す
・糸切った人から順に鳥になる
・逃げるには間に合わないとカタツムリ
・日帰りの地獄ツアーもございます
・パリコレのモデル魔法の鏡です
・ジェラシーを秘めて笑顔の誉め言葉
・クレムリンソファーの上で指揮を執る
・遊びすぎ道を外して素浪人
・マイナンバー逃れられないキリギリス
・言う通りすれば支配の蜜リンゴ
・素になれと売られた心買い戻す
・月仰ぎ銀河鉄道切符買う
・ささやかな祝い酒盛り虎になり
・宇宙船分解したが戻せない
・気にもせず一人で歩く地雷原
・陽炎のままでいてくれ酔芙蓉
・この世ではもう出会えない影法師
・消えかける外灯言いたいことがある
・非常ベル退屈なので鳴ってみる
・危険札少し先まで行ってみる
・舞う枯葉百年後に蘇る
・綿菓子の掴みどころのないファジー
・明日がある無いかもしれぬ抽象画