こんにちは。みちのく童話会スタッフ ちばるりこ です。
みなさま 食欲の秋ですね。ぜひ、東北の美味しいものを味わっていただきたいです。
私は、盛岡三大麺をテーマにした物語を書きました。
わんこそばも じゃじゃ麺も すごくおいしいのですが、
私にとって一番インパクトがあったのは冷麺でした。
初めて冷麺を食べたときのエピソードを紹介します。
案外、地元でも食べたことがないっていう人もあるもので、
かくいう私も冷麺を初めて食べたのは、大学生の頃でした。
その当時、高校生だったにもかかわらずグルメだった従弟が、お勧めのお店に連れて行ってくれました。
従弟は、当然のように「特辛二つ」と一番辛い段階の冷麺を注文。
そのときは、そういうものかと思ったのですが……。
冷麵を口に入れ、あまりの辛さにビックリ!!
急いで、卵を食べようとすると、従弟が「それはまだ早い」と。
スイカを食べようとすると、「それは最後だ」と。
「とにかく麺をすすれ。休まずに食べろ」と食べ方の指示をします。
「辛い辛い」「もう二度と食べるもんか」と心で繰り返し、涙を流しながらも、なんとか完食。
そのときの感覚は忘れられません。
まるで、マラソンを完走したアスリートのような充実感。
しばらくすると、あの味が忘れられなくて、また食べに行きました。
その繰り返しで、すっかり冷麺好きになりました。
物語中の伝と兄ちゃんのかけ合いは、私と従弟のほぼ実話なのです。
初めて食べる方は、別辛で注文した方がいいかも。