みなさんこんにちは 木の実ちゃんです。
今回は 女雛の装束(しょうぞく いしょうのこと)について
お伝えしたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/dd/05bf52db652067dd64eabf05266591ff.jpg)
(前のお二人が娘のみかんちゃんのお雛様 後のお二人はお孫のいちごちゃんのお雛様です)
女性の衣装は まず白い和装の下着を付け
それから単衣(ひとえぎぬ)と呼ばれる下着を付け その上に袴をはきます。
長袴(ながはかま)といって 赤い緋色をしていました。
その上に 袿(うちき)を何枚も重ねて着ました。
袿とは 表と裏の色が違う衣のことです。
袿を何枚も重ねて着ることを 十二単(じゅうにひとえ)といいますが
実際に十二枚重ねて着たのではなく
平安後期には袿が5枚制限となって 五衣(いつつぎぬ)と呼ばれるようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/83/b140de327f7bb6a1d348be0ace8851ec.jpg)
お孫のいちごちゃんの女雛は 一番下に黄緑色の単衣(ひとえぎぬ)を着ています。
それから 藤色 薄いピンク ピンク 濃いピンクの
袿(うちき)を重ねて着ています(4枚の袿)
その上に綾織の豪華な衣を着ています(写真では 一番上の肌色の衣)
これを表着(うわぎ)といって 最高の衣です。
もう十分着こんでいるわけですが これで終わりではありません。
唐衣(からぎぬ)といって 今の服でいうならジャケットのようなものも 着ていました。
襟の部分が大きく長く 後ろの部分が短いです。
肩にすべらして ショールの様に羽織っていました。
(写真では 濃いピンクの大きな襟とオレンジ色の衣がそうです)
娘のみかんちゃんの女雛も 単衣(ひとえぎぬ)は黄緑色の衣。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/4d/fddc973d2614e1b8253fa23d6040eb6e.jpg)
それからうすピンクとオレンジ色のグラデーションの衣を5枚重ねて
べージュ色の表着(うわぎ)を着ています。
こちらのお雛様は 文字通り 5つの袿(うちき)=五衣(いつつぎぬ) を着用していますね。
その上に 朱色の長い襟を付けた紫色の唐衣(からぎぬ)を羽織っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/3c/1f9d1f9f08c75048465d4b46327e99a4.jpg)
ところで お腹の上で大きく結んだ紐は 何でしょう?
唐衣(からぎぬ)と同じ 地模様の紐ですが???
さて 後ろから女雛を見てみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2b/ad475bb66ab82b0c0549e47d29544827.jpg)
後ろから見ると オレンジ色の唐衣(からぎぬ)が
羽織ものだということがよくわかります。
腰に白いスカートのようなものを 付けていますね。
これは裳(も)といって 唐衣(からぎぬ)と並んで正式な衣装でした。
裳(も)は後ろが長く 引き摺っています。
腰のところで合わせる 大きなベルトのようなものは 大腰(おおごし)。
前で結ぶ紐は 小腰(こごし)といいます。
小腰(こごし)は 唐衣と同じ布地で作られたようです。
みかんちゃんの女雛の お腹の上の大きな紐も
小腰(こごし)であることが分かりました。
大腰(おおごし)から左右に出ているひもは 引腰(ひきごし)。
引腰(ひきごし)には 金糸や銀糸を使ってキラキラさせて
おしゃれを競い合ったそうです(まぶしい~ ✨ ✨)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/55/749a16df8ac6ae2b2b420f42b4dd2ed8.jpg)
いちごちゃんの女雛の裳(も)には 鳳凰(ほうおう)の模様がついてました。
鳳凰(ほうおう)は 皇后のしるしですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/a2/a1b6b9c97c68cc480b9751b81cb0ab33.jpg)
みかんちゃんの女雛の裳(も) 大腰(おおごし) 引腰(ひきごし)。
裳(も)の模様は 紫色の花です。何の花かしら??
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/cd/cd38755db53ed67e67c5bae15eb0bc52.jpg)
この女雛の裳(も)や五衣(いつつぎぬ)は 大きく立体的に作られていて
後姿が立派で 迫力あります。
さすがバブル時代に作られた お雛様の名残をとどめていると思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/dd/05bf52db652067dd64eabf05266591ff.jpg)
白い下着の上に 単衣(ひとえぎぬ)と長袴(ながばかま)を付け
それから五衣(いつつぎぬ)を重ね 表着(うわぎ)を着
唐衣(唐衣)を羽織り 後ろは裳(も)というスカート上の物を巻き付ける・・・
すごいですね!
衣が重くて よろよろしそう~(😓 😥 😓) 着つけも大変だったでしょう。
でも豪華絢爛 超 超 素敵です!!(😍 😍 😍💕)
令和の即位の儀の 皇后雅子様の画像を見ると
単衣(ひとえぎぬ) 赤い長袴(ながばかま) 五衣(いつつぎぬ) 表着(うわぎ)
白い唐衣(からぎぬ)に白い裳(も)を お召しになってました。
お雛様の装束と一緒です。
お雛様の装束= 平安時代の装束= 現代の皇室の行事の装束
三つがぴったり 合致しました。
ちなみに白い唐衣は 皇后陛下じゃないと 着用出来ないそうです。
お雛様の装束を調べることによって 平安時代の装束や日本の伝統 文化を学ぶことが出来ます。
今日も いっぱいお勉強しました!!😁 🥰 😘
次回は 女雛の髪型 髪飾り 扇などについて学んだことを
お知らせします。
「初めての王朝文化辞典」 川村裕子著 角川ソフィア文庫 を参考にさせていただきました。
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