9月になって少し秋らしくなってきたでしょうか。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
コロナウィルス新規感染者数は徐々に減ってはきましたが、
病床使用率、重症者数等々、まだまだ予断を許さない状況であります。
引き続き気を付けて日々過ごさないといけないですね。
さて、前回までブースターやバッファーの話を書きました。
あらためて思うことは、やはりブースターの沼は深いということですね。
今人気の 4000Pre なんかもそうなんですが…
音が良くなるとか、音がまとまるとか、音が抜けてくるとか、
劇的に音が変わるものではないけれど、なんだかとても欲しくなってしまう…
それがブースターです。(笑)
しかも、高音質&高品質を求めれば、値段も3諭吉、4諭吉…とどんどん決してお安くない世界に突入していく。
やはり、あらためてその深さを感じますね。(*・ω・)(*-ω-)
さて、今回のテーマでありますアウトボードプリアンプも
安いものは1諭吉くらいから、高いものは5諭吉オーバーなものまでありますが、
DI機能、イコライザー、コンプ、歪、等々いろいろと機能がついているので、
ブースターに比べると音の変化はわかりやすいエフェクターですね。
まぁ、それだけに好みも別れるとは思いますが。
今回紹介する Mark bass の Mark Vintage Pre は
実はずっと欲しかったエフェクターのひとつなのです。
ただ、もともと Markbass のベースアンプを使用している私に
新品で5諭吉オーバーで、Little Mark Vintage というヘッドをそのままエフェクターにしたような、
この高級アウトボードプリが果たして必要なのか?という疑問があり、
なかなか手が出せなかったのです。
真空管を搭載、二種類の歪装備、3つのプリセットモード装備と
とっても気になるスペックではあるのですが…いかんせん
アウトボードプリに5諭吉オーバーというのは、けっこう思い切りがいるものです。
そんなある日、たまたま、某有名楽器店に中古が出ているのを見つけまして…
まぁ程度もそんなに悪くなさそうでしたので、たまっていたポイントも使って、3諭吉ちょっとでめでたくゲットとあいなりましたわけです。\( 'ω')/
まぁ、タイミング的にも自分で買う誕生日プレゼントみたいなものでしたかね。
(誰かのプレゼントでないのはちょっと寂しい…)
ということで、気を取り直して、
早速このプリの紹介です。商品説明からの抜粋です
Little Mark Vintage ヘッドの高い評価を受け、チューブプリアンプペダル"MarkVintage Pre" が登場!
トゥルーバイパス、4バンドEQ、プリセットEQ(3-WAY スイッチ)、BLEND コントロールでクリーントーンとミックスできる2種類のディストーションを備えたドライブコントロール、BOOST、AUX IN、 ヘッドフォンアウト、FX ループ、DI ラインアウト、RCA 端子とトスリンクのデジタル出力を装備。
モダンなサウンドからヴィンテージサウンドまで幅広く対応でき、ライブからスタジオレコーディングまで対応可能な高音質のプロ仕様のプリアンプペダルです。
もともと評価の高い、DIアウトに加えデジタルアウトがついたことにより、 より幅広い録音環境に適応できます。
もちろんペダルタイプですので、ライブでも活躍する製品になります。
12AX7 (ECC 83) という真空管を内蔵しておりまして、12V仕様になっております。専用のアダプターが付属しております。
SIZEは19.3 x 12.7 x 5.9cm (WxDxH) と少し大きめで、重さは 0.84 kg と大きさの割には少し軽めの重量ですかね。
最近の DARLGLASS のプリなんかもそうなんですが、このプリアンプは AUX IN、 ヘッドフォンアウトがついているので、
ヘッドフォン環境で練習することの多い私としては正直、いままで使っていたアンプが今後あまり意味をなさなくなってしまいそうな感じが。
まぁ、それもいままで購入に踏み切れなかった理由の一つではあったのですが。(笑)
しかし、購入して使ってみて気づきましたが、
私がいつも使用している、 Markbass のアンプたちはいわゆるデジタルアンプ。
まぁ、ビシッとしたクリアな音でとでもいいましょうか。
実はマークベースのヘッドも、アンプがデジタルのものとアナログのものでは音の印象というか柔らかさが異なるんですよね。
今回の真空管内蔵のこの Vintage Pre はいわば超アナログですので、私が普段使用しているアンプとは正直全然音の方向性が異なるものでしたね。
一言でいうと太くて暖かい音といいましょうか。
正直、もっとえぐい感じの音なのかと思いきや、思った以上に柔らかい印象です。
ということで、これさえあればヘッドフォンとシールドとベース本体を持っていけば家のどこでも練習できちゃいますね。
しかも今実家と自宅で使っている MARKBASS の存在価値が… まぁ、それは忘れましょう。(笑)
さて、前述のとおり、全体的な音の印象は思ったより癖は強くなく、思った以上にまろやかにまとまっているというのが私の個人的な感想です。
(これは人によってきっと印象が変わるのかもしれませんが)
少なくとも MARKBASS を10年以上使い続けている私としては、まさに真空管の MARKBASS のアンプだなぁという感じです。
はっきりいうとプリセットEQ(3-WAY スイッチ)でほぼ完結してます。
普通に抜けの良い感じで使う場合なら左の【FLAT】ですかね、
ちょっともこっとするけど昔ながらのいかにもベースって音がするのが右の 【OLD】 、
ATELIER Z のアッシュのMモデルでバキバキやると超いい感じになるドンシャリモードが真ん中の 【CUT】 、
それぞれが絶妙な感じで仕上がっております。
4バンド EQ はほとんど動かさなくてもOKな感じですね。
そして、ドライブ(歪)ですが、これはスイッチ長押しで切り替えられます。
で、この二種類の歪なのですが
ひとつは、少し大雑把な印象の昔ながらのTUBEな歪でもうひとつは、もう少し繊細な感じの粒の細かい歪。
説明書にはタイプ1は純粋なディストーション、タイプ2は主にサステインを高めるように設計されており、特にポップ/ロックトーンで役立ちますと書いてあります。
うーん。正直この説明は少しわかりづらいですね…(笑)
まぁ、いずれにしろ私は個人的にはタイプ2の方が好きで、そちらばかり使ってます。
4バンドの EQ は軽い補正程度でして、本当にほとんどいじることがない感じですが
ちなみに下から 70Hz 400Hz 2.5KHz 10KHz の 16db Boost & Cut となっております。
DI として普通に使えて、デジタルアウトもついて、おまけにトゥルーバイパスでノイズもなく高音質ということでまさにプロ仕様ということでこのお値段なのかもしれませんが…
5万円オーバーという値段は、まさにダークグラスの Vintage Ultra V2 なんかと同じ価格帯になるわけですが、正直なかなか手を出しづらい価格帯ですね。
ちなみにサンプリング・レート・スイッチ(44.1/48/96KHz)付のデジタル出力RCAとトスリンクはマーカス・ミラーのアイディアから開発されたようです。
そうそう、右側のブーストスイッチの存在を忘れてました。
これを押しますとレベルを + 6db 上がりまして、ベースソロなんかで音を大きくしたいときに使うと良いらしいです。
個人的にはあまり縁がないかな…(笑)
300mAのアダプターが付属してますので、消費電力は最大それくらいなのでしょうか。
で、結論ですが、私のような長年の MARKBASS 愛好家でない場合は、
お店でしっかり試奏して、「これおもしろい」と気に入った方が購入するのが良いと思います。
ぶっちゃけ、こういうのは買うか買わないかは本当に好みとしか言えないところですので。(笑)
電池駆動大好き、消費電力極少大好きな私ですので、
本来はこういう消費電力の大きめな真空管系には手を出さないのですが…使ってみると、
やはりこういう真空管のエフェクターも温かみがあってとても良いなぁと再認識しました。
この値段だけあってこいつは確かな品質と機能のプリアンプだと思います。
ということで気になった方はお店でぜひ試奏してみてください。
きっと、398くらいだともっともっと売れるんだろうけど…やはり無理ですかね(笑)
※ちなみに BLEND ノブを右へいっぱい回した状態で DRIVE を ON にすると音は出ません。
これは仕様らしいです。結構謎です。(笑)
こいつさえあれば練習スタジオやライブハウスの気に入らないべースアンプであってもなんとかなりそうな感じはしますね。
フリー・ザ・トーン、最近SNSでよく見ますね。OVER DRIVE とかかな。クランチーチャイムは10月発売ですね。低音モード切替えもついてるんですね。値段もなかなか手の出しやすいですし、消費電流 7mA なかなかよい感じですね。
購入した際は是非インプレをお願いします。
ブースター沼。やっぱ奥が深いですね。
マークベースが好きで、何時でも何処でも手軽にマークベースの音を使いたい!という方には最良の選択かと思われます。
やはり現実的な話、アマチュアのベーシストがライヴハウス等で自前のアンプを持ち込みで使うのは色々と敷居が高いと思うので、フェイバリットのアンプの音色にこだわるのであれば、アウトボード・プリアンプを使うのは有効な選択肢の1つだと思います。
私自身ここ10年以上に渡ってそのスタイルでやって来ましたが、個人的には『最適解』かな~と考えています。
ブースター、確かに難しいですね。
私もA1992B proに組み合わせるブースター選びは未だに1つに絞り切れていないのが現状です・・・。
最右翼はスモウ・ストンプの限定版ミノタウロスですが、GW-1Bも捨てがたい・・・最近注目しているのがフリー・ザ・トーンから発売されるクランチーチャイムですね。
取り敢えずは実機での試奏を行き付けのお店にお願いしてあります。