ミコの絵日記

日本画を描いています。
生涯の楽しみとして描き続けたい、、、
シニア主婦の備忘録です

震災にあったと思えば…と母は言う

2015-10-13 | 日記
大量の生活用品や家財をどうするか?
母は健在なのだから遺品整理のように業者に丸投げは出来ない。

母も私同様に思案し悩んでいた。
毎晩そのコトを考えていると言う。

「大丈夫だよ。私がちゃんとやってるからね」
「使うかもしれないモノは預かるけど大きなモノは処分するよ」
「勿体無いけど仕方ないよね」と私。

母から意外な言葉が返ってきた。

「震災にあったと思えばいいんだよ」
「よろしくお願いします。」

施設に入り、たくさんの人々にお世話になった。
介護スタッフは優しい。
歩けなくなった今、
自力では生活出来ないと悟りマンションへ帰りたいとは言わなくなった。

他人から見ればガラクタと思える品々にも母には96年間の想いが染み込んでいるに違いない。

しかし、母も考え抜いて現実を理解したようだ。

そして自分を納得させる言葉が
冒頭の
「震災にあったと思えばいい…」

関東大震災、東京大空襲、昭和24年台風10号 等々を
くぐり抜けてきたからこその言葉。

一瞬にして全てを失う辛さは同じなのかもしれない。

母の言葉に背中を押されて、
夕方まで部屋の片付けをした。

洗面化粧台、食器棚、クローゼット、
み~んなカラッポ!
スッキリ!

明日は大型ゴミに取り掛かろう~

頑張り過ぎたかな?腰が痛い~
用心、用心、、




貴船菊を揺らす風が心地よい