先日、本丸御殿公開に行った時にはなかった大きな衝立が、二条城東大手門前にあった。
衝立はあるが、10月21日・22日は本丸御殿は非公開。入城口や門の傍など、あちこちに非公開を知らせる小さな立て看板が置かれていた。
今回は、障壁画の展示収蔵館へ。展示収蔵館の令和6年度秋期原画公開のタイトルは「葵から菊へ」である。1884(明治17)年、家康が創建した二条城が天皇家の二条離宮となったことで、随所に取り付けられた飾り金物の徳川葵紋を天皇家の菊紋に変えたことを指す。
前回の収蔵館来場時は7月だったので、夏期原画公開タイトルは「障壁画再生」だった。当日は大学生のゼミなのか、集団が館内のベンチに座り、一部の展示は近づいて見ることができない状況で、もう一度来ようと思っているうちに、展示替え。展示されていた二の丸御殿〈式台の間〉の障壁画は『花鳥図』『松図』で、いくらか華やかだったように記憶する。
今回は二の丸御殿〈白書院〉一の間、二の間にある障壁画で、墨画淡彩、つまりほとんど墨絵と言っていいほどの地味な絵で、作品保護のための暗めの照明のもとでは、経年劣化した襖の地の色も相まって、よくわからない。もう一度出かけて、御殿内の模写も見なくては。
さて、二条城では10/25(金)ー12/8(日)の日程で、「二条城まつり」が開催される。通常観覧(入城8:45-16:00)ではクイズラリーや名産品店、休日には猿まわしが行われるそうだ。日によってはお茶会や利き酒体験、ワークショップもある。
夜間観覧(入城18:00-21:00)は「本丸御殿公開記念 NAKED meets 二条城2024 秋の豊穣祭」と銘打っており、光の芸術が見られるようだ。
散策路には行灯が置かれたり、その電気コードを隠したり、場内南側に屋台が置かれたり、と、着々と準備は進んでいる。
NAKEDの夜間入場料(早割)は、10月24日まで販売される。中学生以上は1600円(月-木)、2000円(金-日、祝)、小学生は600円引き。また、当日券はそれぞれ+400円、+200円となる。