右京鳴滝にある、袋中上人開山の西寿寺へ。1628年創建の浄土宗のお寺である。
市バス・JRバス福王子停下車、周山街道を北西に、最初の信号(嵯峨野病院の大きな看板があるところ)を右へ入る。信号下には碑があるので、すぐにわかる。
ゆるやかな坂を上ると、嵯峨野病院入口辺りから少し坂が急になるが、すぐにまたゆるやかな上り坂になる。三叉路に小さい看板があり、まっすぐ進むと駐車場、そして寺の門が目に入る。駐車場は三箇所あり、奥の駐車場が最も広い。
門の奥の紅葉を目にして、来てよかったと思う。御所も二条城も北山方面も、今年は紅葉がきれいとは言い難かった。
参道左側の赤黒い葉は、高尾紅葉だと思われる。小ぶりのもみじ葉は、真っ赤にならないのか、今年がこうなのか。
正面は、本堂だろうか?右手に屋根だけ見えるのは鐘楼。
このお堂の鬼瓦も、阿吽の獅子も、怖いお顔である。
鯱も見える。軒先の飾りが法輪であるのは、あまり見たことがない。法輪は、密教と思い込んでいた。
お堂扁額上部にある龍の彫り物は、かわいらしい。
さて、このお堂の左手には墓地へ続く坂がある。
坂の上からお堂を見下ろす。右下の駐車場はかなり広く、奥にはスロープがあるが、そこそこ傾斜があるので、車椅子だと押すのはかなりきついだろう。
駐車場東側は寒桜が多く植えられている。
HPには桜散骨という文字も見えるので、ここがそうなのかもしれない。
サツキの生垣も、ツツジも椿もどれもきちんと刈り込まれ、清掃の行き届いた、静かで美しいお寺であった。
お彼岸やお正月にはお堂内部も公開されるという。また訪れたい。