たくさん嘆いておいて ・・・ よかった

近隣



私たちは　一生涯悩みながら

さらに　その上に悩みながら進めていくしかありません。

「　弄辛苦（　ろうしんく　）」のみであって

・・・　ほかになにがありましょうか。


その中に

ときどき　ポッカリと雲の切れ間に

・・・　青空を見るような瞬間があります。


そのとき

「　ああ　曇りの日に　たくさん嘆いておいてよったなぁ　」

という　・・・　喜びがあるのです。

寛大 ・・・ 自分に厳しく

近隣



「　他人に寛大で　自分に厳しく　」　などといいますが

これは　・・・　ちがいます。



「　自分に厳しく　」　だけでよいのです。


他人などというものはありません。


どこまでも　・・・　自分だけがあるのです。

精神力 ・・・ もろくて くずれやすい

近隣



精神力にも　ふた通りあります。

ひとつは　自分をしっかりとささえる精神力。

もうひとつは　自分をおとしいれるような精神力。


人間は　もろくてくずれやすいものです。


それを　くずれないようにするのが

・・・　自分をささえる精神力です。

弱さを　弱さとして思い込んでしまうのが

・・・　自分をおとしいれる精神力です。

不服不満 ・・・ こうあるべきだ

近隣



「　こうあるべきだ　」　という態度は

すでに　不服不満を外に出している姿です。



根底で感謝していれば

「　こうあるべきだ　」　などという言葉は

・・・　出てこないものです。

生き抜くクセ ・・・ 世の中 矛盾だらけ

近隣



「　世の中矛盾だらけで　面白くありません　」


そう　・・・　その通りです。

だからこそ　この矛盾だらけの世の中で

なんとか生き抜くクセをつけておくのです。


そうしないと

いざというとき　・・・　なんの役にも立たないのです。

確信

近隣



外出するときに

アイロンのスイッチは　切ってきたか

戸じまりは　ちゃんとしたか

・・・　気にかかることがあります。


「　アイロンは　私が切りました　」

「　カギは　私がかけました　」

と確信をもって言ってくれれば

こちらは　・・・　心がはればれとします。

従腹背 ・・・ 反発

近隣



世の中　面従腹背（　めんじゅうふくはい　）　・・・　がつねです。


きついお灸をすえられた人間は

表面は　従ったように見えても

内心では　かならず反発してかかっているものです。