手がたい ３

もっとも「手がたい」構えも

守りにつきすぎては

展開の華やぎに　・・・　乏しくなります



将棋の

穴熊といって　王将をすみっこに守って

他の駒で囲いに囲ったりするのも

妙味淡くて　つぶされて行く時を待つだけの

みじめな結果　・・・　まま　成っていますなぁ



よくよく歴史に学んでいると

「手がたい」だけで

成功した政治も　組織も　人も　・・・　少ないです


そこが　・・・　なんとも面白い

手がたい ２

「手」で　ふさがれ　さえぎられていて

その通せんぼが

・・・　打ち破りにくい感じです


いかにも難関であり　堅塁（けんるい）＊であり

攻めあぐねるという時に

相手を

「手がたい」　・・・　と思ってしまいます



防衛や　方策や　対処が　・・・　厳しく　堅固で

平たいというよりも

立体的にがちっと組み立てられ

こっちの接近や　交渉や　希望に対して

甘くはないぞ　・・・　と身構えられている感じです



勝負事でいえば

囲碁の場合よりも　将棋の備えなどに

・・・　実感されることが多いです


おぬし　やるな

・・・　というところでしょうかねぇ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

＊堅塁（けんるい）　：　なかなか打ち破ることのできない物事

手がたい １

がっちり固める

・・・　という物言いをします



批評としては

小面憎いけれども

・・・　ほめています


敵ならば

敵ながらあっぱれ　・・・　という感じです



その感じの線上に

「手がたい」という言葉が生きています


「がたい」は

「固い」「堅い」でしょうね


どこかに

「難い」も含まれていましょうか　・・・


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく)