負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

歯痒い(はがゆい) 2

2017-04-25 20:50:59 | 原発震災避難者


遠足



歯痒い(はがゆい) ・・・


これくらい

我が事にも

他人事(ひとごと)にも

平等に うまく用いられる言葉は少ない



実感であり

批評であり

・・・ むずむずしてきます


それにまた

用いられる範囲の広いのも

・・・ うれしいですね


                         (3につづく)







歯痒い(はがゆい) 1

2017-04-25 17:48:51 | 原発震災避難者


遠足



うまい言葉で

ほんものの歯が痒(かゆ)い意味からは

すっかり別の次元へ熟しています


切歯扼腕(せっしやくわん)とか

隔靴掻痒(かっかそうよう)とか

文字を重ねるよりも ・・・ わずか四音 は・が・ゆ・い


言いえて妙とは ・・・ これで

こういう「日本語」を ・・・ 大切に

いつも ・・・ 上手に用いたいものですね


                                (2につづく)




切歯扼腕(せっしやくわん)* : 怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしりをし 腕を強く握り締めること

隔靴掻痒(かっかそうよう)* : 痒いところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと






しず心なく 4

2017-04-25 14:18:12 | 原発震災避難者


遠足



ひさかたの光のどけき春の日に「しず心なく」花の散るらむ

・・・ と

昔の人は

日々おのが胸の一点にひそむ「静かな心」の

・・・ 有難さ

また ・・・ 成り難さを

じっとみつめていたのでしょうか



世渡りにも 遊びにも

「心乱れ」て「心を散らす」ことなく

・・・ 「心の花」を咲かせたものですなぁ







しず心なく 3

2017-04-25 11:30:13 | 原発震災避難者


遠足



心は いろんなボロをまとって

・・・ 純真を失います


ボロを脱ぎ捨て 脱ぎ捨てないと

・・・ 静かな心はもてません



「心病む」漱石は

作品の真の中心人物である「奥さん」ひとりに

「心を込め」て「静」という固有名詞を与え

他は

「先生」「K」「私」などとしました


                              (4につづく)







しず心なく 2

2017-04-25 08:23:31 | 原発震災避難者




そう ・・・ 中国の荀子(じゅんし)という哲学者が

言っています



荀子の心の説を知っていた夏目漱石は

弟子の一人の創業になる岩波書店開店の第一作に

自分の小説「心」の出版をゆるして

その装丁も自分できめた ・・・ と聞きます


表紙の表に枠の窓をあけて

窓の内に荀子解蔽編の一節を掲げたのです


                                     (3につづく)







しず心なく 1

2017-04-25 05:23:48 | 原発震災避難者




心は

一時に あれも これも それもと

いろんな方向へ向いて働きます


心は それほどに

無尽蔵にいろんな物事を

抱え込むことができます



かと思えば

たった一つのものごとへ

・・・ 的をしぼることができます


心は

からっぽにもなれます


そして

どんなな時も

心は その中心に

ふしぎに静かな一点を抱いています


(2につづく)