イスタンブールで朝食を ４

朝食を終え、大通りの歩行者通路を歩く。



彼女が何か言いたそうにもじもじしている。割と彼女の動きは読みやすい。

「どうしました？」
「これ、見てください。」
彼女が取り出したのは、なんと胎児の超音波写真！
「えー、旦那さんに似てるーっつ！！女の子でしょー。」
「８キロ太りました。」
「母乳で育児するとすぐ痩せますよ。」

最近の超音波写真ってかなり進んでいて、顔立ちが完璧にわかる。


朝なのに結構暑い。で、ホテルの部屋に戻り、備え付けのミネラルウォーターで乾杯。

「これを持って帰ったら？」
「は？」
ホテルの部屋に備え付けのマッサージプライスリストを手渡される。なんて妙なものをと思ったけれど、今日本で見てみると結構表紙部分はおしゃれだったりする。



そして、話しているうちに出発が迫る。
二人でロビーに出て、さらに話をする。

ツアーの人たちも集まってきた。
「それでは、皆様、バスに乗ります。」トルコ人のツアーガイド、ブラックさんがアナウンスをする。
「あれっ？友達ですか？」彼女の姿を見つけツアーガイド、ブラックさんが質問してくる。
「はい。」
「よかったですね。」

バスに乗り込み、互いに見えなくなるまで手を振って・・・・。いつもずっと見送る側だったけれど、今回は逆。とても変な感じ。

次に会うことは有るのだろうか？
わからない。

ただ、気持ちが向かえば、再会することはそんなに難しくないと思う。今はネットがあるので、去るもの日々に疎しって言いきれるほど人生はシンプルではない。とはいえ、FBやメールがどれくらいリアルの日常を凌ぐのかは全く不明。