異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

Ms.Aの法律相談

2012-11-23 15:18:49 | Weblog
「それでね、飛行機代のみでその人はガイドを引き受けたようです。で、訪問先で期待してたようにはその人は働かず、自分のことを宣伝する始末で、今後はその人には頼まないという流れになったみたいで。でも、単なるガイドに通訳料を払わないで現地で難しい内容の通訳をさせるのって変じゃないでしょうか。」

「んー、それって引き受けた人が外国人なのね。」

「ええ、そうです。通訳とガイドの違いがわからないで頼んでいるみたいだし。頼む方も頼む方ですよね。」

「母国にタダで里帰りができるし、ついでにガイドを引き受けたみたいな感じかしら。」

「そうだと思います。まあ、受ける側も考えてなかったんでしょうけど。でも、頼む側があまりにも適当ですよね。」

「契約をそれで交わしているなら、その条件を飲んだ雇われた方が悪いことになるわね。」

「えー、だって主催者側が甘くてどんな業務が発生するか分かっていないで、単にガイドだけしてもらおうという条件で飛行機代だけを出したみたいなんでも???」

「確かに変よ。そんな希少言語の通訳をただでして貰おうなんて。でも、契約を交わす時点で、内容を確認して、派生業務にどんなことがあるかを洗い出しクライアントに予め請求しなかったのはその人の落ち度なのよ。」

「・・・・・・・・。」

「もしかしたら、追加料金を払ってくれるのではとその人も考えたかもしれないわね。でも、それを最初にコントラクトに盛り込まなければいけないのよ。自分の利益をちゃんと確保して契約を結ぶ権利がその人にはあるんだもの。」

あーなるほどねー。契約を結ぶという行為においては双方ともイーブンなわけだ。Ms.Aの発想の基本はアメリカにあるので目からウロコが多いのである。


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