それから随分経って、カルちゃんに連絡をとることもなくなっていったのだが、ある日、連絡先を入れたPCが壊れ、フロリダで行動を共にした友人も引っ越しで住所録を失くしてしまいカルちゃんへの連絡手段が消えてしまった。その後、センチメンタルな気分で、買い替えたPCでカルちゃんの名前を入力し検索してみたら、あれ?アメリカの修士インターンプログラムの体験者のページにいるではないか!
ネット時代だもんね。
かつての職場の同僚ですが、もし本人と連絡が取れるならこのメアドを渡して欲しいとそのHPの管理者に問い合わせのメールを出してみた。2-3日後に本人からメールが。添付ファイルを開いてみると、サングラスのラテン美人と子供を連れたカルちゃんの姿。あれ髪が後退して禿げそう。
その頃偶然に、カルちゃんの元の彼女のエアロの同僚に街でばったり出くわし消息を聞くことがあった。どうも、2人は同時期に結婚し同じくらいの年の子供がいるようだ。で、返信メールで彼女が結婚したことを告げた。
それからすぐ「彼女がいつも幸せであってほしい。」と言う書き出しのメールが帰ってきた。その素直な表現にはいつも面食らう。カルちゃんがそういうことを言うときは本当にそう思っているから。
3月、避難時に大坂のインターネットカフェで、カルちゃんの投稿写真を開いた際に初めて奥さんの顔がはっきり見える写真を見た。ああ、この顔は!!10年前はサングラスで目が覆われていたのと、豊かな髪を強調したラテン女性がよくやるパーマのせいでよく分らなかったのだけど、普通のロングヘアーの奥さんは驚くほど顔の造りと印象が元の彼女と似ているのだ。そして、カルちゃんの子供達もFACEBOOKに現れた。母方の祖父が中国人で、父方はスペイン系、アフリカの血もどこかに混じっていてカルちゃん自体かなりハイブリッドなのだが、どういうDNAの配合か子供達はより東洋系に見える。もし元の彼女と結婚して子供がいたとしたら、この子供達と限りなく似た外観の子供が生まれていただろうと思う。
御堂筋アーケードのネットカフェの椅子にもたれながら、カルちゃん達の恋愛は結婚と言う形で実りはしなかったものの形を変えて存在していると直感した。深く愛し合うという経験は人を本質的に豊かにしてくれるものなのだろう。別離が訪れて、失うことの痛みさえ消えるくらい時間が経っても、その本質は意識の深層に広がり、決して消えることはないのかもしれない。もし、そんな相手が現れたら小賢しい計算など捨ててしまったほうがいい。宝くじに当たったようなもんだから。ん、計算ができなくなるかもね。気がつくまで15年程かかったなー。まあ、検証のしようもないけれど。
フロリダのニカラグアンレストランにカルちゃんと彼女と友人たちと五人で行ったとき、店内のラテンバンドにリクエストした曲を貼ってみる。その頃見ていたNHK教育テレビのスペイン語講座の中で紹介されていた歌だ。
http://www.youtube.com/watch?v=WqHhmcNUVeg&feature=related
それはそれは、美しくて、心が震えるような調べだった。
《EL DIA QUE ME QUIERAS(想いのとどく日)》
-------------------------
El dia que me quieras, la rosa que engalana
se vestira de fiesta con su mejor color,
al viento las campanas diran que ya eres mia,
y locas las fontanas se contaran tu amor.
La noche que me quieras, desde el azul del cielo
las estrellas celosas nos miraran pasar,
y un rayo misterioso hara nido en tu pelo,
luciernaga curiosa que vera que eres mi consuelo...
あなたに愛されるその日、
バラの花は最も美しいドレスをまとうだろう。
風に揺れる鐘が次々と、あなたが私のものだと告げるだろう。
そして泉は、あなたの愛を語り出す。
あなたに愛されるその夜、
紺碧の空から星がやきもちを焼いて私達を見つめ過ぎてゆく。
そしてひと筋の光が、悪戯な蛍の様にあなたの髪に宿り、
あなたこそが私の気持ちの全てだと知るだろう・・・
ネット時代だもんね。
かつての職場の同僚ですが、もし本人と連絡が取れるならこのメアドを渡して欲しいとそのHPの管理者に問い合わせのメールを出してみた。2-3日後に本人からメールが。添付ファイルを開いてみると、サングラスのラテン美人と子供を連れたカルちゃんの姿。あれ髪が後退して禿げそう。
その頃偶然に、カルちゃんの元の彼女のエアロの同僚に街でばったり出くわし消息を聞くことがあった。どうも、2人は同時期に結婚し同じくらいの年の子供がいるようだ。で、返信メールで彼女が結婚したことを告げた。
それからすぐ「彼女がいつも幸せであってほしい。」と言う書き出しのメールが帰ってきた。その素直な表現にはいつも面食らう。カルちゃんがそういうことを言うときは本当にそう思っているから。
3月、避難時に大坂のインターネットカフェで、カルちゃんの投稿写真を開いた際に初めて奥さんの顔がはっきり見える写真を見た。ああ、この顔は!!10年前はサングラスで目が覆われていたのと、豊かな髪を強調したラテン女性がよくやるパーマのせいでよく分らなかったのだけど、普通のロングヘアーの奥さんは驚くほど顔の造りと印象が元の彼女と似ているのだ。そして、カルちゃんの子供達もFACEBOOKに現れた。母方の祖父が中国人で、父方はスペイン系、アフリカの血もどこかに混じっていてカルちゃん自体かなりハイブリッドなのだが、どういうDNAの配合か子供達はより東洋系に見える。もし元の彼女と結婚して子供がいたとしたら、この子供達と限りなく似た外観の子供が生まれていただろうと思う。
御堂筋アーケードのネットカフェの椅子にもたれながら、カルちゃん達の恋愛は結婚と言う形で実りはしなかったものの形を変えて存在していると直感した。深く愛し合うという経験は人を本質的に豊かにしてくれるものなのだろう。別離が訪れて、失うことの痛みさえ消えるくらい時間が経っても、その本質は意識の深層に広がり、決して消えることはないのかもしれない。もし、そんな相手が現れたら小賢しい計算など捨ててしまったほうがいい。宝くじに当たったようなもんだから。ん、計算ができなくなるかもね。気がつくまで15年程かかったなー。まあ、検証のしようもないけれど。
フロリダのニカラグアンレストランにカルちゃんと彼女と友人たちと五人で行ったとき、店内のラテンバンドにリクエストした曲を貼ってみる。その頃見ていたNHK教育テレビのスペイン語講座の中で紹介されていた歌だ。
http://www.youtube.com/watch?v=WqHhmcNUVeg&feature=related
それはそれは、美しくて、心が震えるような調べだった。
《EL DIA QUE ME QUIERAS(想いのとどく日)》
-------------------------
El dia que me quieras, la rosa que engalana
se vestira de fiesta con su mejor color,
al viento las campanas diran que ya eres mia,
y locas las fontanas se contaran tu amor.
La noche que me quieras, desde el azul del cielo
las estrellas celosas nos miraran pasar,
y un rayo misterioso hara nido en tu pelo,
luciernaga curiosa que vera que eres mi consuelo...
あなたに愛されるその日、
バラの花は最も美しいドレスをまとうだろう。
風に揺れる鐘が次々と、あなたが私のものだと告げるだろう。
そして泉は、あなたの愛を語り出す。
あなたに愛されるその夜、
紺碧の空から星がやきもちを焼いて私達を見つめ過ぎてゆく。
そしてひと筋の光が、悪戯な蛍の様にあなたの髪に宿り、
あなたこそが私の気持ちの全てだと知るだろう・・・