異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

Undying Love 4

2011-05-21 09:21:35 | Weblog
アールデコ様式の建築やマイアミの白い砂浜などを堪能すると、確実においしいレストランへ車を駆使し連れて行ってくれるカルちゃん。アメリカでは美味しいレストランは予約をして車で1時間以上かけていくもので、ふらっと入ったら美味かったなんてことは有り得ない国なのだ。この旅行のアメリカ編では、まずい食事には一回も当たっていない。こんな奇跡的な美食がアメリカでできたのは、ひとえにカルちゃんのおかげなのである。Kirikiri ShigeShige!(音のみ転写)という掛け声の入ったスペイン語の歌がカーラジオからよく流れていたっけ。

そして、彼女とカルちゃんに今度は見送られ帰国の途へ。

Out of sight, out of mind. When you're separated you lose touch.という諺があるけれど、2人の間もその年の秋には距離が生じてきた。言葉の問題もあったろうと思う。彼女は段々とコミュニケーションに悩むようになっていった。冬ぐらいだったろうか、エアロビのクラスに行ってみると明らかに彼女の様子がおかしかった。その後、彼女がハートのロケットを外すまで6ヶ月はかかったように思う。

そして、それからしばらくして平常にもどった彼女から、「別の道を歩むことになったの。でも本当に素晴らしい人だった。彼を知ったことで、これからは怖がらずに生きていけそうな気がするの。」と告げられた。ああ、そういう終結の仕方もあるんだ。その出会いと別れがあったことで、人生を信じて生きることができるって?

それからまもなく職場が変わり、そのスポーツクラブを退会したので彼女を見ることはなくなった。



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