マイケル雑感２

マイケルのエージェントはチュニジア人だったそうで、チュニジアでもコンサートが９０年代華々しく開かれた。
と、チュニジアD男子が話してくれた。

「彼には子供時代がなかった。物心ついたときにはすでにショービズの世界で活躍していて、普通の人とは全くかけ離れた経験を１０代以前からしていた。後半、ぺディファイル疑惑が起こったのはその余りに過酷な幼少年期の弊害だろう。子供の時間を大人が過ごせば異常者に見える。でも僕はマイケルが好きです。」

なんていっていいか分からなかった。リアルタイムの「SAY,SAY,SAY http://www.youtube.com/watch?v=kqBgn_sN94Y]を見てこの青年は世界を席巻するだろうという予感を持ったけれど、そのままの彼で十分魅力的で、後半、色が白くなったり、小鼻が小さくなったりするのには、なんかついていけなかった。本来十二分に美しい姿を損なって何を得ようとしているのか、或いは何を失おうとしているのか．．．。
それでいて、ダンスと歌は常に素晴らしく、その声は純粋に響く心がむき出しになった音で．．．。

凡庸でないというのは、辛いことなんだろうな。雑な人間なら、周りに当り散らして自分の存在意義を確かめるだろう。回りに嫌な思いをさせてそれが自分の優越を示すと信じて疑わないだろう。そんな人たちは結構数多く存在する。

目的に沿って育てられる感受性が強くて、同じ程度というのがほぼ存在しないくらいの希少なグループに属する人ってかなり孤独だろうなと思った。

月や太陽より孤独かもね。


ネットで検索していたらマイケルとマドンナとプリンセス・テンコーが、
ブルネイのハサナル・ボルキア国王（スルタン）一人のためだけに
ショーをしたとき、テンコーは油田、マドンナがダイヤモンド、
マイケルは鉱山か炭鉱をもらった（テンコー談）。っていうのにあたった。
冗談みたいだけど、この３人なら何でもあり得そう。