学位記授与式

去る9月24日は、秋の学位記授与式が行われた。
寮のなじみの博士課程前期および後期学生たちはいっせいに卒業。

ナノの計算が暗算でできるくせに銀行口座をつくるのに部屋番号の２０６を２０６０と間違えて書いたイラン女子も、生真面目なのか冗談好きなのかいまひとつよくわからなかった話の長いソフトイスラム男子も、卒業。今年は正装で出かける姿を通路で見る代わりに授与式の実況写真がＦＡＣＥＢＯＯＫ上にどんどんアップされていく。

うーん、百聞は一見にしかずだわ。学位記授与式ってこういうのだったのかー。なんとも複雑な気分。とても矛盾しているけれど仕事で関わっている限り、式典でのこの姿を見ることはなかったのだから。寮は「食う寝る住む」が主体なので、デジタルカメラのデータは特に誰もダイニングには持ち歩かないのだ。また、たいてい皆、早足で出かけていくし、会場でどんな表情をしているのかなど、想像もつかない。これは大学サイドでも同じで学位記授与式担当で無い限り、持ち場のルーティンから離れるということはない。

学位記をもってジャンプするもの、横一列に並ぶもの、片手に赤ちゃん、もう一方の手で学位記をもつもの。前にも書いたけれど、外国の修士、博士の学生は子供を産むということと研究が相反しない人が多い。言うは易いけれど、実際近くでみると凄いバイタリティだと思う。もっともちゃんと計算して、口頭試問が終わってからの出産ではあったけれど。

また、7月末に帰国した台湾Ｄ女子やアトランタの大学に職を得た彼女の日本人の友達も、大学講師業を一ヶ月ちょっと経過したあたりで、ＦＡＣＥＢＯＯＫに書き込む余裕が出てきたようで元気な姿をアップし出している。

ちょっと考えてみる。今後10年ＦＡＣＥＢＯＯＫで追跡できたとしたら。。。。。
結構な数の博士君、修士君達だから統計とまではいかなくとも相当面白い社会学的な考察ができるかもね。高等教育が個人のキャリアおよび家庭形成に与える影響とか。ＦＡＣＥＢＯＯＫに昨年アメリカに渡ったインド男子の誕生日のリマインダーが現れた。6月に結婚したばかりなので、めでたくてラブラブな感じの映像と音楽を貼って誕生日を祝う言葉とともに送信。http://www.youtube.com/watch?v=FgZdox90798&feature=channel