異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

結婚ラッシュ

2014-08-13 23:31:00 | Weblog
久々、アラビア語の先生に対面した。
食事に付き合ってくださいとのこと。
なんでも、仲の良かった友人たちが一人二人と結婚してしまい家に直帰するようになったそうな。
学問を修め帰国する友人も多く、今まで週末に食事を囲む相手に不自由などしたこともなかった彼が個食をすることが多くなったようだ。

「モロッコの彼も、リビアの彼も結婚してから、誘っても食事に出てきません。すいませーん。出れませんという返事がきます。」
「アルジェリアの彼は?」
「5月に関西に一緒に行きましたが、もう帰国しました。」
「アルジェの彼は奥さんを連れてきてましたよね。正月にお目にかかりましたが。」
「休暇を利用して日本に来ていたのですが、先に帰国しました。京都で彼に奥さんから電話がかかってきたのですが、直立不動で電話に頷いたり、まるで上司の相手をしているようでした。」
「へー女性が強いんですね。」
「はい。アラブは女性が強いです。」
「まだ、バーレーンの彼はPhDで残っているんじゃないですか?」
「彼も最近、結婚しました。」
「へー誰と?国の人と見合い結婚ですか?」
「いえ、こちらで知り合った人とです。誰だと思います。」
「んー、日本の人ではなさそうですね。」
「ロシアの留学生です。」
「あー分かる。アラビア語習っていた人でしょ。先生は国に付き合っていた人がいたのでは?」
「駄目になりました。」

 おやおや、わ、話題を変えなくては。。。
「どういうタイプがいいんですか?生命科学とか工学とかの研究する人?」
「科学分野の人は絶対嫌です。家に帰ってまで、仕事のことを考えたくないですから。経済とか芸術なら研究する人でもいいですけど。」
「そうですか。卒業したら何をします?」
「ポスドクを探します。」
「えーじゃあアメリカとかイタリアとかまた外国に行くんですか?」
「ポジションがあれば日本にいるかもです。」

そういえば皆妙齢なお年頃だからいつ結婚して家庭を築いてもおかしくないのだ。モロッコの彼は30歳で22歳の花嫁さんを昨年貰ったようだし。
性格が仲間内でも特に良いこの青年がなぜに残っているのか??ま、まだ32歳これからいくらでも機会はあるのだが、独身道をひた走るチュニ君の例もある。
ちょっと心配な午後であった。



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