笑えないジョーク

ここのところチュニジアで抗議行動に軍隊が投入されている様子で、外出禁止令が出たとYahooでも報道されていた。

去年、FBにチュニジアの花屋青年の抗議の焼身自殺の写真がアップされてから、このところはアラビア語をはじめフランス語、イタリア語でデモ隊と軍隊の衝突の報道がアップされ続けている。いかんせん、多少分かるのはイタリア語のみ（それも、初級スペイン語の知識で）。相当大規模な抗議行動で一部暴徒化している。
既に50人は亡くなっているようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=2hfBNZL5Jh8&NR=1

高い失業率と安定しない物価、権力者の家族による腐敗政治などに対する抗議行動のようだが、この映像を見ていたらチュニジア君の笑えないジョークを思い出した。

「アメリカの大統領選挙で旗色の悪い候補がチュニジアのPRスタッフを雇って大統領選を戦いました。旗色が悪かった候補はどんどん有利になっていきました。演説では圧倒的な喝采を得て、熱狂的な支持者に囲まれ、その人気はうなぎのぼりでした。投票の結果が開票されました。なんとすばらしいチュニジアスタッフのPR戦略！全国民一致で大統領が決まりました。そして……大統領の名はチュニジア現政権の大統領と同じでした。」

アメリカの大統領選挙は直接投票ではないので、ジョークのネタに使われているだけなのだが、ツボはアメリカですら全国民一致でチュニジア大統領が当選するというところ。
笑えないよーとそのとき思ったのだが。。。。
Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutelyって誰かが言ってたっけ。

昨年のエレベーターホール前での会話。
「チュニジアでは1987年から同じ大統領です。」
「は？？在位23年？？天皇陛下か国王様のことですか？？」