異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

悲しい事件

2009-07-21 20:00:24 | Weblog
エジプト研究員夫人が夫君へ送られた小包を取りにやってきた。そのまま、立ち話をしていたら、夫君の次の任地がどこになるかという話題になった。
軽いノリで「It would be Europe.」と言ったら「Never!」と言う反応。
ドイツで今月はじめに起こった事件のことを知っているかと尋ねられた。
ニュースはBSのテロップしか見ないので、かなり時代には遅れているワタスに彼女は、ショッキングな事件が今月あったことを話だした。

ドレスデンの法廷で、妊娠3ヶ月のエジプト人女性が4歳になる我が子の目の前で刺殺されたのだそうだ。18回も刺されたそうだ。守ろうとした夫も刺され重傷を負ったうえ、おまけに警備員に銃で撃たれた。どうも、警備員は犯罪者と間違えて発砲したようだ。
ネットで見つけたBBCの画像つきニュース→http://www.liveleak.com/view?i=879_1247405331

ドイツの法廷ってナイフ持込できるのかね?身体検査しないのか?疑問は色々沸いてくる。因縁つけて、付きまとって訴えられたから刺殺するというのは、もうチンピラもいいところだけど、ここに人種偏見が絡むとややこしい。アラブ対ヨーロッパって図式の歴史がありすぎるのだ。

ヨーロッパの中世以前は科学ではアラブがずうっと進んでいたというのは有名な話。ヨーロッパの城はアラブの建築を取り入れて作られているし英国の国花で有名なバラは十字軍で中近東から奪ってきたものが原種で、品種改良したと言う歴史がある。でも、薔薇ってもともとの原産はアジアなのだ。スパゲッティの元は中国の麺だしぃ。うーん、アジアと中近東ってどっちが進んでいたんだろ???羅針盤と火薬はどっちの発明だ?

単に能力にも人格にも恵まれない自分も社会もきらいな怒れる惨めな人が惨めな自分よりさらに惨めな人を作って安心するといういじめの構造みたいなのが、人種や宗教偏見でさらに強固な保障されたものになってしまうのって。。。。



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