異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

FRANKFURTの...

2009-04-27 18:33:31 | Weblog
You-tubeでドナルドとJoseの英語とポルトガル語での通じているのかいないのか分からない掛け合いを見ていたら、ある人を思い出した。

はじめて、ドイツのアンジェラを訪ねたときのこと、彼女は家族ぐるみでアメリカの夫の家族を訪問し戻ってくる最中で、先にフランクフルトについていた自分は丸一日一人の時間があった。誰と会うわけでもないし、何かするには半端なので、コンコースBに到着し入国審査を抜けた後、ぶらぶら空港の散策をした。

Bitte Bitteと空港のアナウンスごとに同じ音。英語のpleaseに当たるが、それだけが浮き上がって聞こえる。空港内の売店エリアをざっと巡った。とてつもなく広いのだが、まず1周して様子見。小柄なキャラメル色のおばさんが立ち尽くして何かつぶやいているが、何を言っているのかわからない。物乞いの人かも。

次に2周目、店の位置関係がなんとなくわかるようになってきた。最初の買い物はカードでドイツ語版英語会話集。それにしても広い。空港の中で道に迷えるよ。

周回を始めたエリアに戻った。まだキャラメル色のおばさんがいる。今度はすれちがいざま、なんとジャケットのすそを掴んで来る。な、なんだ、この人。害はなさそうな50代くらいの女性だし、仲間がいるようでもない。払いのけるほど急いでもいないので、観察をする。
「○☆△▼○☆△▼」何かを繰り返し言っているのだが、なんだか分からない。
「食べ物はもっていないんですよー。お金はまだマルクに換えていないしー。」
「○☆△▼○☆△▼」
「I don't understand what you said. Could you please speak in English?」
「○☆△▼○☆△▼」 し、しかたない。さっき買ったこのPONS Last Minute Englischドイツ語←→英語対応会話集を使ってみるか。項目名Language difficulties/Verstandigungsschwierigkeiten aにはウムラート有。
「Sprechen Sie Deutsch?」
「○☆△▼○☆△▼」
「Wie bitte? Ich verstehe Sie nicht.」
「○☆△▼○☆△▼」
「Schreiben Sie es mir bitte auf!」
「○☆△▼○☆△▼」
ドイツ語は通じないみたいねー。
「What do you want?」英語はさっきダメだったっけ。
「○☆△▼○☆△▼」
こうなりゃ思いつく片言言語全部言ってみよう。ってあんまりないけど。
「什么?」
「○☆△▼○☆△▼」余計通じないか...。
「¿Qué quieres?」と7ヶ月だけ習ったスペイン語。その瞬間、彼女の目がぱっと輝いた。
「○○○○○○○○○○○○Vou a Berlin. ○○○ não posso encontrar a ○○ para o ○○ doméstico. ○○ estou ○○ visitar um filho que mora em Berlin. ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○」分かった。スペイン語ではないけど、ベルリンに行くといっているような気がする。そうだよ。ここは物乞いの人が居られるゾーンではないんだよ。トランジットで道に迷ったんだろ。込入った詳しい話されても、わかんねーって。何語だ?これ。

To be continued.
Zu fortgesetzt werden.

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