異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

同行二人

2011-04-01 22:39:05 | Weblog
信越周りで高速道路を深夜北へ向かい、26日朝、或る駅で高速バスを乗り換え。
自動販売機がおいてあったが、なぜか有人窓口へ向かってしまった。
「切符は自動販売機でお求めになれます。」と窓口嬢。
電気がない生活が余程身に染みている。
自動販売機でチュニ君「すごい。便利。」
「あー電気があればね。」と私。
原発から95k地点に戻る高速道路で、災害支援と言うピケを張ったカーキ色の軍用車や民間のタンクローリーやらをやたらとよく目にした。
「I wonder if we can keep our modesty even at the very end.」と妙にしんみりとした言葉が口から漏れる。
「Surly, you can。」とチュニ君。

そして、95k地点へ。あ、コンビニがまだやっていない。あれから2週間なのに。
まだ物流が回復していないんだ。また耐乏生活??
「Without logistics, it's just like Zambia.」とチュニ君。
ざ、ザンビアかよっ!よく分らない比喩。

ま、いいか当面3-4日は持つくらいのパンと缶詰とカップ麺は東梅田で購入した。高速も全面開通するというし、2-3日で物流は元に戻るだろう。

「Which would you like? Cafe latte or Chocolate milk?」別れ際に、道中で飲もうと用意して結局飲まなかった飲料を分けようとチュニ君に訊いた。
「Cafe latte.」

「How about water? French water or Japanese water?」
東梅田のコンビニとドラッグストアで水とお茶を合計10kg近く買い込んだ。1本持っていれば、水道水の放射能の値が極端にオーバーすることがあっても1本で2日は大丈夫。2日あれば北か南に移動できるしね。ほうれん草やかき菜に放射能検出のニュースを聞いたばかりだし、水道水の規制も聞こえてきたので、ちょっと神経質。教会の中国語のクラスメイトの旦那さんが線量計で毎日、家の外と中を計り、その結果が許容値だと知らせてきているし、大学でも測定をしてHPにアップしていて許容値なのではあるが。
「French water.」
あ、そっち選びましたか。コントレックスなんだよね。バスの出発間際に手に入った水。スリム・ウォーターなんてこんな時に冗談みたいだが、まあ、それしか手に入らないのだから仕方ない。

「おなかは空かないの?」
「ラマダンで慣れてます。」

ああ、そういう効果もあるのね。ラマダンって。空腹でも持ちこたえられるようになるのか。そういえば、思ったより少食で、バスの中でたまに思い出したようにコアラのマーチをポリポリかじっていたっけ。たぶんそれで持たせることが出来るんだろう。

リュックのなかをさぐると、数個買い込んだパンに手に触れた。一個引っぱってみるとチョコレートクロワッサンである。

「じゃ、いらないですか?」
「いります。」

もう、ノリが孫にチョコを与えるおばあちゃんだ。
そして宝塚のコンビニで買ったビニ傘を、「Anti radiation!」と預け帰路に。雨に濡れるなよ。放射性物質が落ちてくるんだから。




最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。