異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

外来語

2010-03-23 15:45:18 | Weblog
ある日ソフトイスラムのD男子が、引越しの相談にやってきた。

不動産屋の紹介をしていると、アパートという単語が発端になり話が外来語にぶっとんだ。
アラビア語から英語の科学用語など借用があるという話になる。正確に言えば、ルネサンス以前アラビア語からヨーロッパに入ったものが英語の中に残っているのだ。当時のバグダッドは世界の知識が集まる場所であり、多くの若者がそれを学びに行ったとか。

私:「日本はスペイン語やポルトガル語から江戸時代に言葉を借用しています。スペインはイスラム文化とかかわりが深いのでアラビア語がオリジナルなものもあると思いますよ。」

D男子:「何を知ってますか?」

私「冠詞がアルから始まるのってアラビア語ですよね。例えば地名のアルハンブラとか。」

D男子:「そうですね。スペインはイスラム教徒の土地でしたから。で、日本語に入ってきているのはどんな言葉ですか?」

私:「アルコール」※

D男子:「な、なんで!?イスラム教では禁じられているのに!なんでアルコールが??」

とても、その時の反応が楽しかったので、ここに記す。


※アルコールalcohol (アラビア語 الكحول)の語源については正確な起源が判明しているわけではないものの、"al-" がアラビア語の定冠詞であることから、アラビア語に由来すると考えられている。そもそも、12世紀にイスラム社会の錬金術の発見を大衆向けに翻訳した数々のヨーロッパの翻訳者によって、アルコールは蒸留技法とともにその蒸留物のこととしてヨーロッパに紹介された。

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