異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

文明の発祥

2010-04-01 20:50:22 | Weblog
ある日、エジプト研究員夫人に小包が届いた。
引き取りにやってきた彼女は「何かなー?」と日本語でいいつつ首を傾げ封筒を破り中に入っていた本を取り出した。その本が何かに気がつくと、急にカウンターに本を置き時下に手を触れないようにセーターの腕の部分を延ばしだした。
コーランである。アラビア文字が鮮やかな色彩の中に踊っている。
もう、レタリングの芸術といった様相。読み方を教えてくれようとするのだが、わ、わからん。

話をしているうち、エジプト研究員夫人がヨーロッパの文化の源泉はアラブに有りと力説しだした。それは当たっていて、ヨーロッパの暗黒時代にはイスラムの方が進んでいた。

そうこうするうち、全ての言語の源泉はアラビア語で人間もイラク、シリアあたり中近東近辺が発祥って、そ、そんな、アフリカじゃなかったっけ???確か人間のミトコンドリアで母系を遡っていくと、人類皆同じ母親に行き着くって話だけど、でも、そのときアラブとかエジプトとかいう地名ないだろが。15万年前だもん。

そんな話を英語でするのもめんどくさかったので「Let's wait and see the scientific research.」といって議論を閉じてしまいやした。こういうところ、ほんと日本人だと思う。


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