夏至の空を撮る
夏至は、北半球では一年で昼が最も長く夜が短い日ですが、夏至の日には日の出・日没の方角が最も北寄りになります。
日本に住んでいると体験する機会はありませんが、夏至の醍醐味は「百夜」にあります。
「北緯66.6度」以北の北欧諸国から北ドイツの地域では、闇の帳が降りないため、太陽も時間もすべてが止まったような超現実的な感覚に襲われます。
地軸が地球の公転面の垂線に対して傾いているため、北極圏の夏至では、地球自体が廻っていても、太陽が水平線より「約23.4度」の高さの位置にずっと止まったままなのです。
これに対して、南極圏の夏至や、北極圏の冬至では「極夜(きょくや)」となります。
極夜の時期は、オーロラを最も美しく長時間見ることができるようですが、これはまだ体験したことがありません。いつかアラスカやカナダ、ノルウェーやスウェーデンで体験してみたいと思います。
今年の東京の夏至の日没前の空は、梅雨雲が太陽を取り囲み、神秘的な雰囲気を醸し出していました。
極夜でも白夜でもありませんが、夏至の太陽には「一年に一度」「最北の位置」というモニュメンタル性があります。
この「モニュメント性」というのも、写真の作画の上で大切にしたいテーマです。
(詳細は弊著『魅せる写真術』でも触れていますので、よろしければご覧ください。)
2007年夏至にて
伊藤美露
text and photo by miro ito, all rights reserved.
sky over kamiuma, "summer solstice".
☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 好評発売中!☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『魅せる写真術 発想とテーマを生かす撮影スタイル』
著:伊藤美露 定価:1,980円(+税)
ISBN978-4-8443-5921-0
発行:株式会社エムディエヌコーポレーション
150-0001 東京都渋谷区神宮前6-27-8
http://www.MdN.co.jp/
夏至は、北半球では一年で昼が最も長く夜が短い日ですが、夏至の日には日の出・日没の方角が最も北寄りになります。
日本に住んでいると体験する機会はありませんが、夏至の醍醐味は「百夜」にあります。
「北緯66.6度」以北の北欧諸国から北ドイツの地域では、闇の帳が降りないため、太陽も時間もすべてが止まったような超現実的な感覚に襲われます。
地軸が地球の公転面の垂線に対して傾いているため、北極圏の夏至では、地球自体が廻っていても、太陽が水平線より「約23.4度」の高さの位置にずっと止まったままなのです。
これに対して、南極圏の夏至や、北極圏の冬至では「極夜(きょくや)」となります。
極夜の時期は、オーロラを最も美しく長時間見ることができるようですが、これはまだ体験したことがありません。いつかアラスカやカナダ、ノルウェーやスウェーデンで体験してみたいと思います。
今年の東京の夏至の日没前の空は、梅雨雲が太陽を取り囲み、神秘的な雰囲気を醸し出していました。
極夜でも白夜でもありませんが、夏至の太陽には「一年に一度」「最北の位置」というモニュメンタル性があります。
この「モニュメント性」というのも、写真の作画の上で大切にしたいテーマです。
(詳細は弊著『魅せる写真術』でも触れていますので、よろしければご覧ください。)
2007年夏至にて
伊藤美露
text and photo by miro ito, all rights reserved.
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著:伊藤美露 定価:1,980円(+税)
ISBN978-4-8443-5921-0
発行:株式会社エムディエヌコーポレーション
150-0001 東京都渋谷区神宮前6-27-8
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