先日の講演イベントでは、円覚寺横田南嶺管長の素晴らしいご講演「空の心」ならびに、皆様にご協力いただいた映像詩「空のように生きる」の発表イベントが行われ、盛況のうちに終わりました。
映像詩「空のように生きる」は、南嶺老師のご著書『はじめての人におくる 般若心経』での、「空(くう)」についての、お言葉に接したことで、私の中で「空(そら)」のイメージと重なり合ったことで、生まれました。
いま振り返りますと、同じ主催者(JACCCO・日本アジア共同体文化協力機構)の講演シリーズ「時を超えた共生共創」での出会いから、ちょうど一年経って生まれた、奇跡のような作品であったと思われております。
会場では、南嶺老師の素晴らしいお話の後に、私の解説「詩人と空(くう・そら)」で引き継がせていただき、最後に映像詩「空のように生きる」をご覧いただきました。

「空の心」を語る横田南嶺・円覚寺派管長(2025年2月16日)

筆者(MIRO ITO)
多くの方々から、南嶺老師のナレーションと空の映像のコンビネーションが素晴らしく、大変感動したとのお言葉を頂戴いたしました。
南嶺老師のお話のまとめとなる、エッセンスを映像詩に凝縮させたことで、大きな相乗効果が得られ、会場では、何人かの方々が泣いておられました。
このような作品としてまとめさせていただくにあたり、ご支援をいただいた皆さまに、今一度心から厚く感謝申し上げます。

映像詩「空のように生きる」上映の様子(日比谷図書文化館)

映像詩「空のように生きる」
(文・ナレーション:横田南嶺老師、映像:MIRO ITO)
世界発信に向けて
さて、インド〜中国〜日本にまたがる「空」の教えや禅的な無我の世界観から、華厳の「一即一切」「一切即一」の一体性まで、東洋の叡智を世界に発信することが、いままさに<時代>から求められているように思われます。
壇上では、日本政府のアドバイザーも務められておられる、JACCCO理事長の宮本雄二元駐中国日本大使からのお言葉として、世界の安定のために、日本から仏教的(禅的・華厳的)な思想に根ざした万物の一体感を、「とらわれない」「こだわらない」「かたよらない」「わけない」という「「空(くう)」の前向きな意義とともに、行動にしていくこと、同時に世界の連帯のために、講演イベントのメッセージを広く発信・共有をすべきだということを、結論として、まとめられました。

パネルディスカッション
(左から:瀬口清之氏、宮本雄二大使、横田南嶺老師、MIRO ITO)
現在、映像詩の英語版を制作中ですが、主催者が中国語版をご用意してくださる予定です。
英語版や中国語版の完成後には、順次、伝を探して、多言語化を進めていくことができればと願う次第です。
いま世界から求められる「バランス」のために日本からできることを、微力ながらも、今後も私自身の使命と考え、引き続き人生を賭けて、映像作りに励んでまいりたいと存じます。
それでは、映像作品の発表会が無事終わりましたこと、そのご報告とともに、今一度、ご支援をいただいた皆様に、改めて心より厚く御礼申し上げます。
MIRO ITO 伊藤みろ
メディアアートリーグ代表
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