ワタシは上野谷中の生まれなので…生粋の江戸っこ下町育ち(*´-`)
でも…母方は京都なので、幼い頃たびたび祖母と京都の親戚の家に行っていました。
親戚の家は織物問屋で、昔からある京町家でした。
間口狭く奥行きが深くて、くぐり戸をぬけると店間があります。その奥には小さな玄関庭のある土間、部屋にあがった奥には座敷がありました。
座敷からは奥庭が見えて、四季それぞれに表情を変える木々や手入れをされた植え込み、奥には藏、トイレに続く廊下縁側の前には手水鉢(つくばいとか言ってたな。。)
昔からの京都の造りの家です。
ワタシは夏休みや春休みには、織物を購入する祖母に連れられ度々訪ねていました。
なにより幼いワタシが嬉しかった事は、祖母との二人の並んだ寝床の枕元に、『おめざ』として小さな和菓子を用意してくれた事。
今となっては…『おめざ』など何のコトやらさっぱり分からないと思いますが💦
朝に目覚めた時にパクっとお口に入れていい甘いものです。
現代では、虫歯になる!とか太る!とか考えられないとは思いますが💦
おそらく…食べ物が満足に得られなかった時代に、エネルギーを補給し目覚めの頭を冴えさせる意味があったのだと思います。。。
さてさて…
そんな京都の家ではお正月が過ぎると早い春の内から、お座敷には年期のはいったお雛様が飾られていました。
そこで…ワタシがいつも首を傾げていたのは…
我が家のお雛様との違い…。
そうです❗お内裏様とお雛様と位置。
関東と京都ではお飾りは逆で、
我が家では、向かって左側がお内裏様右側がお雛様ですが、京都の家では逆でした。
…なにか違和感を感じさせて、幼いワタシの頭を混乱🌀するものでした(^_^;)
それぞれの地方や家々の慣わしなど、いろいろだと思われますが…
この時期になると、育ての親の祖母の面影と共に、なつかしいお雛様の思い出です。