走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

80/20

2019年01月23日 | 仕事
先週のナースプラクティショナー(NP)会議。1番盛り上がった議題は80/20。

これなんだと思いますか?

直接と間接的な患者ケア とその他の仕事の比率。NPの上司の中にはNPを全く理解できない、理解しようとしない人もいるわけですから、それらの上司たちを教育していくのはNP部リードたちの重要な役割。

患者を診るのがNPの仕事なら、勤務時間の8:30から16:30の全てを診察に当てないのか?と言う上司もいます。

診察には患者に接している時間以外に記録も含まれなければなりません。記録には問診から治療計画までの記載と診療報酬の請求までが含まれます。さらに疾病や治療計画に関する検索や思考時間、他の医療者に相談したならその時間も含まれなければなりません。つまり時間いっぱい診療していては超過勤務は必須となってしまいます。よって診察時間の計画はそれら全てが勤務時間内に終了するような配慮が必要です。

間接的なケアには研修や勉強会、ケアカンファレンスなどの時間が含まれます。NPの仕事は常に知識をアップデートしなければなりませんから、自己教育も仕事上義務づけられており、そうなれば勤務時間内にそれを行う事になります。知識を上げる事でケアの質が向上する。質が向上すれば患者の健康指標が向上する。と、これらをNPの間接的なケアと呼ぶことができる。この直接と間接的な患者ケアが業務の80%を占めます。

残りの20%はその他の仕事。月一回のNP会議への参加、上司との会議。私は3ヶ月ごとデーターを出して報告書を提出しているのでその統計や分析の時間。自分のポジションの長期評価も始めなければなりません。その準備やリサーチャーとの相談。そして大きな組織で働いている私ですから、Eメールの閲覧や返答。組織のニュースレターを読んだり、教育費の申請、運転距離の申請などの細々した事も残りの20%に入ります。

会議中にはこの活動はどちらに当てはまるのか?いやこっちでは?と、議論が盛り上がった訳です。面白いでしょ?



4日間紹介してきた写真は末娘撮影です。冬至が過ぎ日に日に日の出の時間が早くなり、ようやく登校時間に空が明るくなるようになってきました。


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