走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

虐待と将来

2015年12月17日 | 仕事
私の患者さんの殆どがなんらかのトラウマの経験がある。

トラウマにも色々あるが、多いのが幼少期の虐待。
殴る、縛る、閉じ込める、火傷をさせる、食事をあげない、性的暴力、言葉の暴力、、、

最初の頃はドラマのようだ!何て思っていたけれど、あまりに多くの症例を聞くので、最初の頃のような驚きは少なくなってきた。

こういう事から早くに家出をする人もいるし、その為に学校を辞めたり。

家族というコアな社会が健全でないので、社会的なスキル (他人との付き合い方、困った時どうするか、予算内で生活をするとか、計画性とか) が欠如していることが多い。

そして殆どの人が、お酒や薬物にその解決を求める。

三つ子の魂百まで

よく言ったものだ。育児、健やかな家庭の重大さを改めて感じる。


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2 コメント

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同感です (kay)
2015-12-17 11:13:50
わたしが担当した・している患者さんでドラッグ・アルコール中毒の
人は、やはり過去に何かしらトラウマを経験しています。
父親が犯罪者で刑務所に入っていた人は、自分も同じく犯罪をおかして
刑務所入り。
話すと面白くて魅力的な人なのに、「自分には犯罪者の血が流れている」と
言って、そこから抜け出せないでいるのが、切ないです。
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Kayさん (野々内 美加)
2015-12-18 10:48:01
遺伝子が影響しているのではないかと、思うぐらい依存、犯罪に共通性がありますよね、、、、しかし遺伝子ではなくてマクロ、マクロ。不幸にもこういうマクロの元で育った人にマクロ因子を取り除く社会が培われれば、、、、と思う今日この頃です。
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