走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

歩み寄る

2018年09月20日 | 仕事
私の1週間のスケジュールはとても複雑です。なんの病気もない私の診療所のお姉ちゃんだって、慣れるまでかなり時間がかかった。カレンダーも手帳もスマホも持たない私の患者層が私のスケジュールを把握するなんて到底無理。だから始めから、私に会いたい時は診療所に電話をするか、直接受付に来るように言ってある。 で、新患の彼はとある治療を始めたばかり。この治療導入時には日に2-3日、3日連続で診察に来なければなら . . . 本文を読む

自分を褒めよう!

2018年09月19日 | 仕事
嵐のような1週間が経ち娘のバレエ教室の行き先も決まり、日本語学校もバイオリンレッスンの受講時間を変更してホットしたところで快晴!1週間以上振り続けた雨の後で快晴のが気持ち良い。平日だと言うのにビーチデートへ出かけました。 北米の学校は9月から新学期が始まる。と言うことは研修を終えた医師が出てくるのも9月ごろ。私が働く診療所にもピチピチの新米医師がやってきました。で今朝、美加はメンタルヘルスや . . . 本文を読む

数を追い求める

2018年09月18日 | 仕事
日本の看護界が目指したもの、、、、 大学、大学院教育を増やして看護師の地位の向上、質の確保をしていこう! なんと短絡な考えでしょうか? このスローガンの元に277校もの大学で看護学士号が与えられ、大学院の数もかなり増えたこの20年。 果たしてこの20年の間に看護の質の確保ができ、看護師の地位の向上ができたのでしょうか? なぜ日本は数を増やすことに躍起になるのでしょうか?特定行為看護師研修が . . . 本文を読む

鬱かどうか

2018年09月17日 | 仕事
大きなストレスを前にすると人間は反応する。眠れない、食欲が落ちる、イライラする、仕事が手につかない、血圧が上がる、血糖値が上がる、便秘、下痢、嘔吐、頭痛、、、と続く。 こう言う症状をAcute Reaction To Stress と言う。鬱っぽくても鬱とは診断できない。一時的な反応なのかそうではないのか鑑別診断しなければならないから。鬱と診断するには6ヶ月以上の症状の継続が必要。 で、昨日の . . . 本文を読む

踏ん張っている人をサポートする

2018年09月16日 | 仕事
20代の彼女。母親を突然死で失くして3ヶ月経つ。子供の前で気持ちが爆発しそうで怖いと言う。彼女の母親は心筋梗塞で52歳の若さだっと。 うわっ、自分と2歳しか変わらない!と驚く気持ちを抑えて診察を続ける。 過去にアルコールと違法薬物依存の既往がある彼女。それらには頼っていない。子供がいなかった時とはもう違う、ときっぱり言い切る。うんうん偉い。 踏ん張って欲しいと思った。 この1週間ずっと . . . 本文を読む