小・中・高・大における工学教育教材の開発とその10年間に渡る活動
日本化学会(教育会員)、科学教育研究協議会、高分子学会、日本万華鏡倶楽部、サイエンスEネット及び新理科教育メーリングリストに所属し、小・中・高・大における魅力ある工学教育教材を開発しそれを用いた活動を10年間に渡って行ってきた。平成18年11月8日、マヒドン大学(タイ・バンコク市)理学部化学科修士・博士課程35名の参加者で開催された特別セミナー(配向高分子の複屈折を利用した万華鏡)(3)は、偏光フィルムにより“高分子の配向”を可視化することで難解な“高分子の高次構造”を解り易く説明しようとするものであり、「高分子と万華鏡」をテーマにした斬新な試みである。また、「科学史を活用した新しい“手づくり乾電池教室”指導法の開発」(4)等様々な教材開発を行ってきている。これは、これまでの小中高校生を対象に実施してきた、以下のような草の根的な科学知識普及啓蒙活動が基礎となっている。
平成9年(1997)9月より、地域貢献事業としての理科実験体験講座(化学のおもちゃ箱)(1)を毎年開催しているが、今年度第10回目を迎えた(5)。この事業は、地元新潟県では先駆的な取り組みであり高い関心を集め毎回400~500名の来場者がある。また、青少年のための科学の祭典・新潟県大会6)、ジュニアサイエンスアカデミー(7)への出展も行った。一方、地域においても小学校のスクールボランティアとしてサイエンスクラブの指導(8)、小中学校、PTA、子ども会および公民館等への出前実験・工作教室を精力的に行ってきた(延べ開催数:53回)。今年度新潟県内の理系の大学や短大の教員が集まり「子供たちを理科好きにする会」(9)が発足して小学校への出前授業も始まった(今年度4回開催の予定)。また、高大連携事業による高校生向け化学実験講座(銅板のニッケルめっき)(10)、ポリマーの不思議な世界(11)の実験の部を担当した。これらの教材開発費、活動費は日本学術振興会科学研究費補助金(12)、外部資金(13-18)および学長裁量経費(19)を得て行っている。また、科学教育の活動範囲は国内のみならず海外(中国(20)、ベトナム(2)、タイ(3)、メキシコ(21)で実施)まで広がり、国際交流の立場からの関心も示されるようになった。以上の活動は、小中学生には理科への興味・関心を喚起することを目的にした「簡単・ビックリ面白実験」をコンセプトに、高校生向けでは教科教育との関連性を考慮し、各年代に応じた指導法を工夫している。これらの研究成果は各種研究会で発表(22)、ML・ブログ(23)等のwebを通じて全国に発信している。加えて、各種人材バンクへの登録、各種助成金を利用した科学知識普及啓蒙活動のための人材ネットワークづくり、地域の科学技術振興によるまちづくりにも貢献したいと考えている。
※( )の数字は、以下の参考資料番号に対応する。
参考資料リスト
A.論文
1.「理科実験体験講座“化学のおもちゃ箱”開催報告」
平成17年度実験・実習技術研究会報告集,345-350(2006)
2.海外出前実験「ベトナム・タインホア市ディエンビエン小・中学校を訪ねて」
科教協ニュース(科学教育研究協議会),571, 14-15(2006)
B. その他の資料
3.海外出前実験/タイ 平成18年11月8日
「配向高分子の複屈折を利用した万華鏡」
会場/マヒドン大学(タイ・バンコク市)
4.日本学術振興会科学研究費補助金(奨励研究)研究計画調書
平成19年度:「科学史を活用した“手づくり乾電池教室”指導法の開発と実践」
5.第10回化学のおもちゃ箱(2006) 平成18年9月30日(土)-10月1日(日)
ポスター:「化学のおもちゃ箱(理科実験体験講座)10年の歩み」
6.青少年のための科学の祭典 新潟県大会
平成18年11月25-26日
7.第9回ジュニアサイエンスアカデミー
平成18年8月19-20日
8.見附市立名木野小学校スクールボランティア
わくわくサイエンスクラブ活動計画書
9.子供たちを理科好きにする会(平成18年9月1日発足)
案内書、講師派遣依頼書 他
10.高大連携事業(高校生対象講座:新津高等学校)平成18年10月28日
11.ポリマーの不思議な世界 -つくってみよう・ふれてみよう-(公開講義・体験実験)
主催/高分子学会 共催/長岡技術科学大学
平成14年9月21日(土)10:00~16:00
12.日本学術振興会科学研究費補助金(奨励研究)交付申請書・報告書
平成17年度:「環境教育を志向したストーリー性のある小中学生向け化学教材の開発」
平成16年度:「小中学生のための科学教育用教材キット“オイル入り万華鏡”の開発とその実践的研究」
平成14年度:「小中学生のための化学実験教材の作製とその実践的研究-学校週五日制に向けて-」
13.日産科学振興財団(理科・環境教育助成)成果報告書
平成16年度:「科学教育用教材キット“オイル万華鏡”の開発」
14.佐々木環境技術振興財団(科学技術知識普及事業報告書)
平成13年度:「小学生のための環境教育講座」
平成12年度:「小中学生のための環境教育講座-廃プラスチックの面白科学遊び-」
15.内田エネルギー科学技術振興財団(科学技術知識普及事業費成果報告書)
平成18年度:「小・中学生のためのサイエンス教室」(申請書)
平成17年度:「小中学生のための科学工作教室」
平成16年度:「科学実験教室-本物の乾電池を作ろう!-」
平成15年度:「科学工作教室-オイル入り万華鏡を作ろう-」
平成14年度:「小学生のためのエネルギー教室-炭で電池を作って遊ぼう-」
16.エヌ・エス知覚科学振興会(科学技術知識普及事業費助成報告書)
平成18年度:「ロボット工作教室2006」(申請書)
平成17年度:「ロボット工作教室2005」
17.科学技術振興機構 地域科学技術理解増進人材の活動推進・人材育成事業
(理科大好きボランティア活動支援)実施計画書・報告書
平成18年度:「立方体万華鏡を作ろう!」
平成18年度:「オイル万華鏡を作ろう!~光と鏡が作り出す無限の世界~」(2回実施)
平成17年度:「科学工作教室:-オイル万華鏡を作ろう!-」
平成16年度:「ものづくり教室:-オイル万華鏡を作ろう!-」
18.国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金(計画調書)
平成18年度:「感動体験塾2006-ロボットを作ろう!-」
19.学長裁量経費(分類(B)基礎的研究・萌芽的研究の推進)研究計画調書
平成18年度:「科学教育用教材キット“高分子の配向を偏光フィルムで見る新しい万華鏡”の開発」
20.海外出前実験/中国 平成17年7月20日
「万華鏡手づくり教室: オイル万華鏡を作ろう!」
会場/華東理工大学(中国・上海市)
21.海外出前実験/メキシコ 平成18年12月8日
「オイル万華鏡を作ろう! -科学を通じた日本文化紹介-」
「偏光フィルムで作る万華鏡 -科学を通じた日本文化紹介-」 2回実施
会場/グアナファト大学(メキシコ・グアナファト市)
22.第5回科学教育ボランティア研究大会(科学作品展に出品)
平成17年12月17-18日
23.ブログ: 宮の実験室-科学の万華鏡-(科学教育活動の記録)
http://blog.goo.ne.jp/miya-kaleidoscope
【主な活動歴】
平成09年09月 理科実験体験講座「化学のおもちゃ箱」第1回を開催する。以後毎年開催で、今年度第10回目を迎えた。
平成12年04月 見附市立名木野小学校スクールボランティアに登録し、サイエンスクラブの指導を行う。
平成12年04月 外部資金を得て、近隣の小・中学校への出前実験教室を本格的に展開する。
(佐々木環境技術振興財団、内田エネルギー科学技術振興財団、エヌ・エス知覚科学振興会、
科学技術振興機構・理科大好きボランティア活動支援、国立青少年教育振興機構・子どもゆめ基金、
日本学術振興会・科学研究費補助金)
平成16年10月 「理科大好きボランティア活動支援」を受けての活動を開始する。
平成16年10月 財団法人日産科学振興財団 理科教育助成の交付を受ける。
(科学教育用教材キット“オイル万華鏡”の開発)
平成17年07月 初めての海外出前実験教室を開催する。(中国・上海市)
平成17年12月 第5回科学教育ボランティア研究大会「科学作品展」に出品する。
平成17年12月 ベトナム・タインホア市ディエンビエン市の小・中学校で出前授業を行う。
(主催/日本ベトナム友好協会大阪府連合会)
平成18年04月 学長裁量経費の採択を受ける。
「科学教育用教材キット“高分子の配向を偏光フィルムで見る新しい万華鏡”の開発」
平成18年09月 「子供たちを理科好きにする会」が発足し、小学校への出前授業を開始する。
平成18年10月 理科実験体験講座「化学のおもちゃ箱」第10回を開催する。(開学30周年記念大会)
平成18年11月 大学院生を対象にした海外出前実験教室をタイ・マヒドン大学で行う。
平成18年12月 4回目となる海外出前実験教室を、メキシコ・グアナファト大学で行う。
平成19年01月 科学教育活動の記録・普及を目的にブログ(宮の実験室)を開設する。
(化学のおもちゃ箱の開催が10回目となる。その後出前実験を始め、様々な展開があったが継続している。この節目の年に、これまでの活動を本文1200字程度でまとめるよう宿題がでた。その時の文章を改訂し掲載した。)
日本化学会(教育会員)、科学教育研究協議会、高分子学会、日本万華鏡倶楽部、サイエンスEネット及び新理科教育メーリングリストに所属し、小・中・高・大における魅力ある工学教育教材を開発しそれを用いた活動を10年間に渡って行ってきた。平成18年11月8日、マヒドン大学(タイ・バンコク市)理学部化学科修士・博士課程35名の参加者で開催された特別セミナー(配向高分子の複屈折を利用した万華鏡)(3)は、偏光フィルムにより“高分子の配向”を可視化することで難解な“高分子の高次構造”を解り易く説明しようとするものであり、「高分子と万華鏡」をテーマにした斬新な試みである。また、「科学史を活用した新しい“手づくり乾電池教室”指導法の開発」(4)等様々な教材開発を行ってきている。これは、これまでの小中高校生を対象に実施してきた、以下のような草の根的な科学知識普及啓蒙活動が基礎となっている。
平成9年(1997)9月より、地域貢献事業としての理科実験体験講座(化学のおもちゃ箱)(1)を毎年開催しているが、今年度第10回目を迎えた(5)。この事業は、地元新潟県では先駆的な取り組みであり高い関心を集め毎回400~500名の来場者がある。また、青少年のための科学の祭典・新潟県大会6)、ジュニアサイエンスアカデミー(7)への出展も行った。一方、地域においても小学校のスクールボランティアとしてサイエンスクラブの指導(8)、小中学校、PTA、子ども会および公民館等への出前実験・工作教室を精力的に行ってきた(延べ開催数:53回)。今年度新潟県内の理系の大学や短大の教員が集まり「子供たちを理科好きにする会」(9)が発足して小学校への出前授業も始まった(今年度4回開催の予定)。また、高大連携事業による高校生向け化学実験講座(銅板のニッケルめっき)(10)、ポリマーの不思議な世界(11)の実験の部を担当した。これらの教材開発費、活動費は日本学術振興会科学研究費補助金(12)、外部資金(13-18)および学長裁量経費(19)を得て行っている。また、科学教育の活動範囲は国内のみならず海外(中国(20)、ベトナム(2)、タイ(3)、メキシコ(21)で実施)まで広がり、国際交流の立場からの関心も示されるようになった。以上の活動は、小中学生には理科への興味・関心を喚起することを目的にした「簡単・ビックリ面白実験」をコンセプトに、高校生向けでは教科教育との関連性を考慮し、各年代に応じた指導法を工夫している。これらの研究成果は各種研究会で発表(22)、ML・ブログ(23)等のwebを通じて全国に発信している。加えて、各種人材バンクへの登録、各種助成金を利用した科学知識普及啓蒙活動のための人材ネットワークづくり、地域の科学技術振興によるまちづくりにも貢献したいと考えている。
※( )の数字は、以下の参考資料番号に対応する。
参考資料リスト
A.論文
1.「理科実験体験講座“化学のおもちゃ箱”開催報告」
平成17年度実験・実習技術研究会報告集,345-350(2006)
2.海外出前実験「ベトナム・タインホア市ディエンビエン小・中学校を訪ねて」
科教協ニュース(科学教育研究協議会),571, 14-15(2006)
B. その他の資料
3.海外出前実験/タイ 平成18年11月8日
「配向高分子の複屈折を利用した万華鏡」
会場/マヒドン大学(タイ・バンコク市)
4.日本学術振興会科学研究費補助金(奨励研究)研究計画調書
平成19年度:「科学史を活用した“手づくり乾電池教室”指導法の開発と実践」
5.第10回化学のおもちゃ箱(2006) 平成18年9月30日(土)-10月1日(日)
ポスター:「化学のおもちゃ箱(理科実験体験講座)10年の歩み」
6.青少年のための科学の祭典 新潟県大会
平成18年11月25-26日
7.第9回ジュニアサイエンスアカデミー
平成18年8月19-20日
8.見附市立名木野小学校スクールボランティア
わくわくサイエンスクラブ活動計画書
9.子供たちを理科好きにする会(平成18年9月1日発足)
案内書、講師派遣依頼書 他
10.高大連携事業(高校生対象講座:新津高等学校)平成18年10月28日
11.ポリマーの不思議な世界 -つくってみよう・ふれてみよう-(公開講義・体験実験)
主催/高分子学会 共催/長岡技術科学大学
平成14年9月21日(土)10:00~16:00
12.日本学術振興会科学研究費補助金(奨励研究)交付申請書・報告書
平成17年度:「環境教育を志向したストーリー性のある小中学生向け化学教材の開発」
平成16年度:「小中学生のための科学教育用教材キット“オイル入り万華鏡”の開発とその実践的研究」
平成14年度:「小中学生のための化学実験教材の作製とその実践的研究-学校週五日制に向けて-」
13.日産科学振興財団(理科・環境教育助成)成果報告書
平成16年度:「科学教育用教材キット“オイル万華鏡”の開発」
14.佐々木環境技術振興財団(科学技術知識普及事業報告書)
平成13年度:「小学生のための環境教育講座」
平成12年度:「小中学生のための環境教育講座-廃プラスチックの面白科学遊び-」
15.内田エネルギー科学技術振興財団(科学技術知識普及事業費成果報告書)
平成18年度:「小・中学生のためのサイエンス教室」(申請書)
平成17年度:「小中学生のための科学工作教室」
平成16年度:「科学実験教室-本物の乾電池を作ろう!-」
平成15年度:「科学工作教室-オイル入り万華鏡を作ろう-」
平成14年度:「小学生のためのエネルギー教室-炭で電池を作って遊ぼう-」
16.エヌ・エス知覚科学振興会(科学技術知識普及事業費助成報告書)
平成18年度:「ロボット工作教室2006」(申請書)
平成17年度:「ロボット工作教室2005」
17.科学技術振興機構 地域科学技術理解増進人材の活動推進・人材育成事業
(理科大好きボランティア活動支援)実施計画書・報告書
平成18年度:「立方体万華鏡を作ろう!」
平成18年度:「オイル万華鏡を作ろう!~光と鏡が作り出す無限の世界~」(2回実施)
平成17年度:「科学工作教室:-オイル万華鏡を作ろう!-」
平成16年度:「ものづくり教室:-オイル万華鏡を作ろう!-」
18.国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金(計画調書)
平成18年度:「感動体験塾2006-ロボットを作ろう!-」
19.学長裁量経費(分類(B)基礎的研究・萌芽的研究の推進)研究計画調書
平成18年度:「科学教育用教材キット“高分子の配向を偏光フィルムで見る新しい万華鏡”の開発」
20.海外出前実験/中国 平成17年7月20日
「万華鏡手づくり教室: オイル万華鏡を作ろう!」
会場/華東理工大学(中国・上海市)
21.海外出前実験/メキシコ 平成18年12月8日
「オイル万華鏡を作ろう! -科学を通じた日本文化紹介-」
「偏光フィルムで作る万華鏡 -科学を通じた日本文化紹介-」 2回実施
会場/グアナファト大学(メキシコ・グアナファト市)
22.第5回科学教育ボランティア研究大会(科学作品展に出品)
平成17年12月17-18日
23.ブログ: 宮の実験室-科学の万華鏡-(科学教育活動の記録)
http://blog.goo.ne.jp/miya-kaleidoscope
【主な活動歴】
平成09年09月 理科実験体験講座「化学のおもちゃ箱」第1回を開催する。以後毎年開催で、今年度第10回目を迎えた。
平成12年04月 見附市立名木野小学校スクールボランティアに登録し、サイエンスクラブの指導を行う。
平成12年04月 外部資金を得て、近隣の小・中学校への出前実験教室を本格的に展開する。
(佐々木環境技術振興財団、内田エネルギー科学技術振興財団、エヌ・エス知覚科学振興会、
科学技術振興機構・理科大好きボランティア活動支援、国立青少年教育振興機構・子どもゆめ基金、
日本学術振興会・科学研究費補助金)
平成16年10月 「理科大好きボランティア活動支援」を受けての活動を開始する。
平成16年10月 財団法人日産科学振興財団 理科教育助成の交付を受ける。
(科学教育用教材キット“オイル万華鏡”の開発)
平成17年07月 初めての海外出前実験教室を開催する。(中国・上海市)
平成17年12月 第5回科学教育ボランティア研究大会「科学作品展」に出品する。
平成17年12月 ベトナム・タインホア市ディエンビエン市の小・中学校で出前授業を行う。
(主催/日本ベトナム友好協会大阪府連合会)
平成18年04月 学長裁量経費の採択を受ける。
「科学教育用教材キット“高分子の配向を偏光フィルムで見る新しい万華鏡”の開発」
平成18年09月 「子供たちを理科好きにする会」が発足し、小学校への出前授業を開始する。
平成18年10月 理科実験体験講座「化学のおもちゃ箱」第10回を開催する。(開学30周年記念大会)
平成18年11月 大学院生を対象にした海外出前実験教室をタイ・マヒドン大学で行う。
平成18年12月 4回目となる海外出前実験教室を、メキシコ・グアナファト大学で行う。
平成19年01月 科学教育活動の記録・普及を目的にブログ(宮の実験室)を開設する。
(化学のおもちゃ箱の開催が10回目となる。その後出前実験を始め、様々な展開があったが継続している。この節目の年に、これまでの活動を本文1200字程度でまとめるよう宿題がでた。その時の文章を改訂し掲載した。)