「水銀に関する水俣条約」により2020年以降は処分難渋の予測(2016年5月17日日経メディカル)
水銀血圧計、水銀体温計。多くの医療機関が保有する水銀含有製品の処分費用があと数年で高騰すると予想されている。そのような中、水銀含有製品の低コストでの回収事業が、都道府県医師会を中心に今年度から本格化する。
2020年以降、水銀を使った機器の製造、輸出入が原則禁止される。これは、2013年に採択された「水銀に関する水俣条約」によるもので、同条約は、地球規模の水銀汚染の防止を目指し、水銀の供給、使用、排出、廃棄など各段階で総合的な対策に取り組むことを求めている。
とはいえ、いまだに多くの医療機関が水銀血圧計や水銀体温計を保有している現状がある。
大学などの教育、研究機関における水銀温度計、マノメーター、の取り扱いはどうなるのだろうか?
気掛かりな点
1.融点測定など水銀温度計を使用し温度補正を行っている。
アルコール温度計に使用変更するのか?
その時の空気中に露出されている温度補正の方法は?
2.いはい型マノメーターの代替品と費用は?