Mの実験室 -科学教育啓発活動記録-

科学教育啓発活動を展開中! 科学実験・工作教室の活動記録、予定を書き込んだ日誌です。関連話題も掲載しました。

カンボジア出前実験8

2011-01-09 | 海外出前実験

1月9日
ソウル05:00 KE664
仁川空港乗換え13時間(5:00~18:00)  

ソウル18:00⇒新潟19:55 KE763
バス20:20 → 20:45 新潟21:10-見附22:12

旅のメモ
(カンボジア)
・濡れティッシュは重宝した。
・虫除けスプレー、かゆみ止めムヒは持参した方が良い。
・e-Visaはパスポートにホチキス止めで良かった。写真添付欄のみで、注意事項の記載はカットしたもので問題が無かった。
・着替えは必要最低限で支障無かった。
・日本で両替したドルの持参が良い。

(韓国)
・仁川空港乗換え時間は、長時間となる。予め、何をするか決め手おく必要有。
・ソウル市内はとても寒く、耳あてが必要であった。
・空港での両替で十分。ソウル市内にも、沢山両替所がある。セブン・イレブンでも両替が可能。

(宿の予約)
・現地の人からホテル名を聞き、日本からインターネット予約した。現地からでは満室とのことで予約出来ないものの、インターネット予約は可能であった。今回は、エクスペディアを利用した。


カンボジア出前実験7

2011-01-08 | 海外出前実験
1月8日
シェムリアップ22:00⇒

 最も嬉しかったことは、参加してくれた子ども達、教員養成校の生徒さんの笑顔を観ることが出来たことと、今回の実験教室の受入窓口となって戴いた青年海外協力隊のKさんの「やって良かった」の言葉。Kさんには、受入許可、案内、翻訳、通訳、全てに渡って大変お世話になりました。Kさんを通じて多くの青年海外協力隊員の方々からも協力戴き、感謝申し上げます。生徒、子ども達の反応は、笑顔で十分でした。きっと、今回のイベントは忘れられない原体験となってくれると信じています。この実体験が、教科書で学ぶ知識と一致し、イメージ出来る日が来ることを願っています。
今回の出前実験は、青年海外協力隊員の方々のご協力により予定通りの実験教室を行う事が出来ました。この実験は、一過性のイベントであるためどれ程の教育的効果があるかは疑問ですが、科学的興味、関心を持ち原体験になってくれたものと思います。将来、小学校の先生になる教員養成校の生徒には、今後の体験実験に役立って貰えれば、嬉しい限りである。国の発展には、やはり「教育」が重要と思う。先生は、自分が受けた教育が基本となり、なかなかそれ以上の授業は難しいようである。青年海外協力隊員の方々のご活躍をお祈り致します。

カンボジア出前実験6

2011-01-07 | 海外出前実験

今日はカンボジアの祝日である。1月7日 虐殺政権からの解放の日
昨夜の市内での打ち上げ花火はその祝砲だったのだ。

青年海外協力隊員としてGPSを使っての遺跡の地図づくりをされているTさんの案内で、アンコールワットを見学した。彼のオフィスは遺跡内にあり、毎晩アンコールワットに沈む夕日を観ながら帰宅するそうである。雄大で贅沢な気がした。
専門家の案内は、奥が深く興味深い。私の素人の質問にも、丁寧に答えて戴き感謝である。もう少し勉強してから、来れば良かったと後悔している。写真集を購入したので、戻ってからにわか勉強でもするか?

シェムリアップの物価は安く、ホテルも充実。日本スタッフ常駐のホテルも多い。クメール料理は、日本人の口にあうようである。アンコールワット遺跡群は、これまで訪れた世界遺産の中でも規模と感動は群を抜き見応え十分である。ただし、気温が高く、登り下りがきつく、体力を必要とする。体力の衰える前に訪れることを、お勧めする。
私の宿泊したホテルで聞いた話。アメリカからの観光客が最も多いが、お正月休みは日本人が多くなるそうだ。
ポル・ポト政権めぐる裁判の求刑が昨年あったことを今回初めて知った。

朝日新聞2010年8月16日 
1970年代にカンボジアを支配したポル・ポト政権による虐殺を裁く特別法廷が、政治犯収容所のカン・ケク・イウ元所長(67)に対し、人道に対する罪などで禁固35年の実刑判決を先月26日に言い渡したことに関して、検察側は16日、「罪の重さに比べ、量刑は不十分なうえ、一部の事実認定に誤りがある」などとして控訴した。

検察側は一審で禁固40年を求刑していた。判決は過去に違法に拘束された期間(5年間)を差し引くとしており、被害者の一部からは刑が軽いとの批判が出ていた。  

特別法廷は二審制。控訴審では、日本の野口元郎氏を含む外国人3人とカンボジア4人の計7人が、裁判官を務めることになっている。 被告の弁護人も、判決直後にすでに控訴の意向を表明しているが、これまでに控訴手続きはとっていない。


カンボジア出前実験5

2011-01-06 | 海外出前実験

バンテイアスレイ群タペン小学校で出前実験を行った。
この小学校はスイスからの援助で昨年の10月に開学。在校生は小学校1年、2年生のみで、全校生徒230名。午前の部と午後の部の2部制で授業が行われている。
全校生徒を対象に、午前の部と午後の部の2回に分かれて「ビー玉万華鏡」、「シャボン玉」の工作・実験を行った。小学生1年、2年生のため、説明は抜きで実践のみである。最後に、「不思議だね?」「何故だろう?」しっかり学校の勉強頑張って下さいと伝えたつもりである(日本語の分かる校長先生に通訳をお願いした)。
子ども達は、万華鏡もシャボン玉も始めて観たとのことで興味津々で工作、大いにはしゃいでシャボン玉遊びを行っていた。


このような道をシェムリアップから車で1時間15分でタペン小学校に到着


ビー玉万華鏡(テレイドスコープ)工作の材料一式


3本分で1セット、2~3人で1本を工作


120名での工作のため食堂で行った


鏡の保護シールを剥がす


剥がした保護シールで遊び始める


只今、工作中!


組み立てた鏡


鏡を覗く1


鏡を覗く2


鏡を覗く3


鏡を覗く4


CDの裏面を覗くとキラキラ光ります


記念撮影(午前の部)、後ろの建物は食堂(会場)


人が入れるジャンボシャボン玉、大成功!


シャボン玉に2人入って貰いました(担任の2名の先生)


長~いシャボン玉


青空が美しい


スイスからの援助で昨年出来た新しい小学校


3時のおやつ? 牛乳とバナナ


実験教室終了後の僅かな時間でも授業を行っており、感心!

カンボジアの授業の始まりは早い。朝6時には子ども達が歩いて、あるいは遠くの子は自転車で学校に通ってくる。遠くの子は、1時間以上
かかるという。6時半から朝食で、7時から授業が始まる。11時で午前の部は終了。午後は1時~4時まで。午前、午後の2部制である。この小学校はスイスなどからの援助で恵まれている。制服、自転車(遠くから通う人のみ)は無償譲渡。朝食、おやつも援助だそうである。
校舎も昨年10月に完成したばかり。水道は井戸水を電気で汲み上げている。電気はソーラーパネルからである。
一般住宅の電気は、車のバッティリーを使っているそうである。一般の家には発電機などは無く、時折充電屋さんにバッティリーを持って行き、充電するそうである。





カンボジア出前実験4

2011-01-05 | 海外出前実験

プノンペン14:00⇒シェムリアップ14:45 VN3987 
★タラ・アンコールホテル(シェムリアップ) 1/5~8 3泊

バンテイアスレイ郡タペン小学校での出前実験準備
16:30~18:30
場所: シェムリアップ小学校教員養成校
ジャンボシャボン玉液の調整
急遽、シャボン玉液を増量することになった。
合成洗剤、砂糖、現地の水道水で。

青年海外協力隊員による科学フェスティバルの開催があるとのことで、実験ネタについて聞かれた。ジャンボシャボン玉に興味を持たれたが、PVA洗濯糊の入手が難しい。代替品を探し、試行錯誤によりレシピを完成させる必要があるため、予備実験で成功してからが良いとアドバイスした。準備が容易で多人数に対応可能、加えて低予算で良いテーマとして以下を提案。
1.針金で作る、「逆立ちゴマ」
2.紙とセロテープで作る、「飛行リング」


カンボジア出前実験3

2011-01-04 | 海外出前実験


万華鏡の歴史クイズ(3択2問)


工作手順の説明は、液晶プロジェクターを使って写真を見せながら行いました



























オイル万華鏡
万華鏡は始めて観るとのこと。灯台の光をなるべく遠くまで飛ばそうと、鏡を使って研究。この研究の中から、万華鏡が生まれたと説明したかったが、「灯台」を観たことが無い。「灯台」の写真を見せたが、反応が今ひとつ。昨年のラオスでの出前実験で経験済みであったため想定内のこと、くじけない。完成のオイル万華鏡は、綺麗!と好評でした。







カンボジア出前実験2

2011-01-03 | 海外出前実験

明日のカンダール中学校教員養成校での実験準備の前に、先ず校長先生、教頭先生にご挨拶、授業参観、学内見学させて戴いた。


物理の授業は、先ず演示実験


缶つぶしの実験


次いで、生徒に実験させる。

その後、解った事などを発言させる授業で大変立派!
この先生は、日本に研修で来た事があるそうで日本への留学を希望されているそうです。


教育学の授業


男子寮

実験準備を行う。


フラフープに包帯を巻く


シャボン玉液の水は現地調達の韓国製ミネラルウォーターを使用した。Ca, K, Na, Mg含有量の最も小さな商品を選んだ。3桁(mg/L)の商品もあった中で、この商品のみ1桁だった。


シャボン玉液の原料と容器


シャボン玉液の調整(4時間以上寝かす必要有)


シャボン玉の準備


万華鏡の準備、1グループ6人分の材料で実験台に準備


筒の中に、鏡とすき間テープが入っている


各テーブルに配置し準備完了


実験棟は昨年新築された立派な校舎


この校舎は日本からの援助で建築され、建物内の備品はスイスからの援助だそうです。

ジャンボシャボン玉液の調整
1.ミネラルウォーター 5L(2L×2本+1L)
2.グリセリン 300ml+蒸留水200ml
3.PVA せんたくのり(10%、ゴーセノール) 3,000ml(750ml×4 本)
4.チャーミー「泡のチカラ」(46%) 610ml(400ml×1 本+210ml)+蒸留水100ml
  ※2-4:事前送付、1:現地調達
原液は事前送付、水のみ現地調達しました。カンボジアの水は硬水との情報であったため、食品スーパーでCa, K, Na, Mg含有量の最も小さな商品を選んで購入しました。含有量が3桁(mg/L)の商品もあった中で、韓国製ミネラルウォーターが最もミネラル含有量が少ない商品でした(1桁)。

合 計 約9.2L
洗剤(46%)1:PVA のり(10%)4.9:グリセリン0.49:蒸留水8.7(体積比)

【ブース1】大きな人が入れるジャンボシャボン玉。フラフープ液槽・・・(4L)
【ブース2】針金で作った輪を準備。どれぐらい長~いシャボン玉になるか競います。
プラスチック製箱(5L)
【ブース3】色々な道具(うちわ、百円ショップの品)を使って、自由に遊ぶ。
紙コップ20 個、ストロー300 本あり
ストローで普通に吹いてみる(ストローは、八等分にハサミで切り広げる)。
 ※ブース1は教室内で行い、ブース2,3は屋外で実施する。

※合成洗剤は、これまでパワープラス「ジョイ」が良かったが新製品から泡の出来が悪くなった。「泡のチカラ」は、2007 年新発売。合成洗剤はシャボン玉を作るのが目的では無いため、その時の洗剤選びが重要。また、界面活性剤の濃度も確認する必要がある。2009 年より以前の活性剤濃度は41%でしたが、2009 年秋に改良され組成も変更された。それにより、活性剤濃度は46%になり、これまでのレシピを参考に、上記のように決めた。
※シャボン液は、寝かす必要がある。調整後、円形の輪を使ってシャボン玉の出来方を時間経過とともに確認した。最低2 時間程度必要であった。2 時間でようやく伸びのあるシャボン玉液となり、4 時間半経過でようやく人が入れるシャボン玉液であるとの見通しがたった。完全溶解(馴染む)に時間を要す。

※硬度とは?
硬度は、水に含まれるミネラルのうちCaとMgの合計含有量の指標。
硬度(mg/L)=(Ca量[mg/L]×2.5)+(Mg量[mg/L]×4.1)
分類          硬度(mg/L)
軟水            0~60
中程度の軟水    60~120
硬水          120~180
非常な硬水     180以上


ツクツク
ホテル-カンダール中学校教員養成校の間の移動手段は、ツクツク。
車よりゆっくり走り、開放感一杯に風を切っての走行で、町の雰囲気が肌で解って良い。
料金もタクシーに比べて断然安い。料金は交渉性だ。Kさんが予約してくれたツクツクのおじさんは気が良さそう。
3日間貸し切った。





カンボジア出前実験1

2011-01-02 | 海外出前実験

カンボジアでの海外出前実験に向けて出発
学長戦略的経費による出張

見附駅05:49→新潟駅06:50 バス/新潟南口07:10 → 新潟空港07:35
新潟9:30⇒ソウル11:55 KE764
仁川空港乗換え6時間55分 
ソウル18:50⇒プノンペン22:40 KE689
プリンセスホテル(プノンペン) 1/2~5 3泊

プノンペン到着が15分程度遅れた。
タクシー乗車中に、今回の受入窓口の青年海外協力隊のKさんから電話を貰う。
ホテル到着11:40と遅い時間にも関わらず、出迎えて貰い感謝。
手短に明日の打合せを行い、就寝。
長い1日であった。

※ソウル-プノンペンの飛行機で隣の席になった韓国の方から、読み終えた韓国の新聞を渡された。私は、黙って手に取り新聞をぱらぱらめくり天気予報欄などを見た。機内食のサービスを受ける時に、ようやく私が日本人であることが解ったようであり、日本語で話し掛けられた。話を聞けば、日本に4年程居たことがあると言う。韓国の放送局の制作会社社長。カンボジアの放送局制作会社社長で、韓国-カンボジアを、年数十回往復すると言う。ご自分の経歴、仕事の話を延々お話された。韓国のカンボジア進出、日本の良いところ、悪いところなど持論を展開。学校では聞けない、経営の話だと強調された。数時間の長い時間話込んだ。話の内容は大変興味深く聞けた。日本語が達者であるが、手持ちのB5ノートにキーワード、図などを描いたりし、しっかり確認しながらの個人教授であった。B5ノートへの記載は、なんと20頁にもなった。