Mの実験室 -科学教育啓発活動記録-

科学教育啓発活動を展開中! 科学実験・工作教室の活動記録、予定を書き込んだ日誌です。関連話題も掲載しました。

2015燕市中学生理数系トップランナー講座

2015-12-24 | その他の実験

2015燕市中学生理数系トップランナー講座

期日 平成27年12月24日(木)
会場 長岡技術科学大学
主催 長岡技術科学大学・燕市教育委員会
参加者 中学生26名(1名欠席)

2講座あり、1講座を担当しました。
理科(化学)講座Ⅰ「本物の単一乾電池をつくろう!」
ふだんの生活で身近に使っている乾電池。中身はどうなっているか知っているかな?乾電池の発明者「屋井先蔵」が、新潟県長岡市の出身って知っていたかな?
マンガン乾電池のしくみを楽しく学びながら、世界にひとつしかない自分だけのオリジナル乾電池を完成させよう!製作した乾電池はお持ち帰りいただけます。


1年化学実験室で実施しました


1人1個の単一乾電池をつくりました


完成した乾電池は、先ずは豆電球の点灯で確認


テスターで電圧をチェック


プロペラを回しました。+-を逆に繋ぐとどうなるか?


2本直列つなぎで2色発光ダイオードを点灯
+-をいれかえると?

 


日本郷土玩具館_倉敷

2015-12-21 | お知らせ、報告、日記

倉敷の日本郷土玩具館を訪ねましたが、思わぬ収穫がありました。
全国各地の郷土玩具が展示されていました。館長さんに独駒を取集していると話すと、駒の講義が始まりました。館長さん手作りの独楽が多数登場し大変勉強になりました。
小学校へ出前授業を多数行われているとのことでした。
私も「科学おもちゃ」が一つのテーマで、独楽づくりを行っています。その過程で、江戸独楽を収集しました。
鳴り独楽、逆立ち独楽、ぶんぶん独楽と言うと、次から次へと展示品でない手作りの独楽が出てきました。どうやらツボを突いたようで、大変饒舌になられました。

馬鹿な独楽と賢い独楽の毒舌解説、駄目だしは眼から鱗でした。
独楽の糸巻きについても、二本巻を教えて貰いました。
この館には、独楽廻し世界記録のギネス認定証が飾ってありました。

オリジナルな実験・工作は難しいですが、周辺情報をしっかり押さえておきたいと思っているところです。
新しいテーマに挑戦する時に心掛けていること。
1)ネット検索での周辺情報収集 2)書籍による下調べ 3)達人に聞く


独楽の展示


独楽回し最長記録 


このギネス記録は、1999年に更新されてしましました。


この独楽を廻して貰いました。
ここからテグスを引出10M先に固定、独楽和回りながら糸を伝っていきます。


べニア板で作成
周囲は銅線を巻いてあります


先端は真鍮釘を打ちつけ、頭を丸めます


独楽回しの紐は、二重巻が良いと強調されました


鳴き独楽


追っかけ独楽


道具箱

 

 


第15回科学教育ボランティア研究大会

2015-12-20 | お知らせ、報告、日記

第15回科学教育ボランティア研究大会in岡山に参加しました。
通称、「科ボ研」には第2回大会から参加しています。
毎年の参加ではありませんが、出席率は7割?
年1回のみ出会う方々が多いですが、顔見知りの方も多くなりました。
この研究会への高専・技術職員の参加も少しずつ増えております。
本大会には、和歌山大学、鳥取大学、石川高専からの技術職員の参加を確認しました。
近年は大学生の参加も多く、「学び合おう学生ボランティア」の分科会もありました。
内容は、科学教育啓発活動紹介、実験ネタ紹介、情報交換・交流会です。
熱い思いの方々が集まっているため、元気が貰えます。

バス停から上りのエスカレーターで乗り継いで会場へ向いました。
そこは、8階建の7階であった。会場は4階、エレベーターを下りる必要があったが上ってしまい、別のイベント会場へ行ってしまうミスを犯してしまいました。
エスカレーターは上り下り兼用で時間制での切り替えだそうです。もちろん階段は設置されています。研究会での挨拶中、辺境の地へようこそ、3Dのご案内をの言葉が印象的でした。


岡山大学

2015-12-18 | お知らせ、報告、日記

岡山理科大を会場にした「科学教育ボランティア研究大会」の開催があったため、前泊で出掛け岡山大学の知り合いの技術職員の方を訪ねました。
岡山大学のキャンパスの広さ、自転車の多さ、充実した機器・研究環境に圧倒されました。
夜の懇親会は5名、有意義な情報交換が行えました。

岡山サンシャイン 2泊

 

 

 

 


青少年のための科学の祭典

2015-12-06 | その他の実験

青少年のための科学の祭典 新潟県大会
会場: アオーレ長岡
会期: 平成27年12月5日(土)6日(日)
参加者数: 10,151名(ブース参加者数:562名)
技術職員: 14名

体験しよう!科学のおもしろさ

長岡技術科学大学 技術支援センターとして出展
テーマ「お日さまで色が変わるしおりをつくろう!」

子ども達への解説
紫外線で色が変わる絵の具(2色)を使ってし、アートな作品(しおり)をつくります。
紫外線の強さで濃くでたり、薄かったりします。
会場は紫外線が弱いので、UVランプを使って試しました。
太陽の光には、5%の紫外線を含みます。
屋外の日光にあてても色が変わりますので、試してみてください。
車のフロントガラスは、紫外線をカットします。
色の変わり方(濃い、薄い)を試してみてください。

(第1日目)


長机4×子ども3人で対応
講師は1机1名が基本


屋内のため紫外線ランプを準備しました
紫外線を当てると色がつきます 2色準備しました


塗り絵タイプ、動物のステンシル、自由に描くの3タイプを用意しました

(第2日目)


ブース風景


動物のステンシルも用意しました


大学から4ブースの出展


完成した作品例

 


Educationの語源

2015-12-01 | お知らせ、報告、日記

Educationの語源 高分子学会機関誌「高分子」より

Educationの語源は「引き出す」という意味で、本来、その人がもっている能力や
可能性に自ら気付かせるようにしてあげること

なるほどと納得したのであるが、ネット検索によれば以下のような議論があった。
奥が深い・・・・

education とその日本語訳の 教育 という用語

educationの語源と概念の変遷 educationの語源には,ラテン語educereとeducareというふたつの動詞をあてはめることができるようである。

educereのほうは手許のLewisのElementary Latin Dictionaryによると"to lead forth, draw out, bring off, take away"というような意味がもとになっていて,"Of Children,to bring up, rear"という語義も見える。

educareのほうは,同じく,"to bring up, rear, train, educate"というような意味が見える。

このことからみると,
「子どもに内在する可能性を引き出す」
というような意味は,そのままには見当たらないのである。

educereの意味をとったとしても,それは,「連れ出す」「導き出す」というような意味
educationとは、ラテン語の「引き出す」に由来するコトバであり、人間の可能性を外からの働きかけによって引き出すことを意味…
イヴァン・イリイチによると、これは誤りであり、「教育学上の言い伝え」に過ぎない。
子孫の教育(educatio prolis)とは、ラテン語の文法で女性主語を要求する語…
食物を与え育てるという母親の仕事を意味(イリイチ[1982:104])

確かにこのコトバが「引き出す」にあたる意味をもつことがないわけではない。しかしその場合の「引き出す」は、たとえば「産婆が(新生児を)引き出す」のように、純然たる空間移動に過ぎないのである(森[1993:38])

現代のEducationの意味 日本人は“Education”と「教育」が同義語であると考えているからである。それが誤解であることは「教育」の訳語となっている“Education”の意味を英英辞典で見るとわかる。例えば『ランダムハウス辞典』では次のように定義出典“Education”は「教育」ではない
educationとtraining 教育(education)と訓練(training)の違い
端的に言ってeducationは学校教育、trainingは職業訓練とかなり明確に区別されることがわかる

educate:誰かを教えること。特に学校、大学など正式の制度を用いて教えること
train:技能の習得、及び/又は、精神の又は肉体の練習によって、仕事、活動、スポーツに備えること、また、準備できていること

education:知識と技能の向上のために、特に学校や大学で、教える、訓練する(train)、学ぶ過程
training:仕事をするのに必要な技能を学ぶ過程

educate:学校教育を受けさせること。精神、意欲、美意識を向上させること(特に指導によって)
train:指導、鍛練、教練によって身に付けること。教えて、何かに適う、適格となる、堪能とならせること

人間の教育的な教え (educative teaching) と、動物の訓練 (training) は、明確に峻別できるものではない。単純に嫌なものを避けているうちに、心的な性向 (mental disposition) が育まれることもあるからだ。しかし、いつもそうだというわけではない。だから教育 (education) と訓練 (training) は、やはり区別されなければならない educationの和訳語について 教導ノ原語タル「エヂュケート」ノ字ハ、元ト羅典語「エヂュカーレ」ヨリ由来スル所ニシテ、基本義ハ誘導ノ意ナリ。故ニ其字義タルヤ能ク教導ノ旨趣ト相適ヒ、而シテ其意ハ元来人ハ其天然粗魯不動ノ者タルガ故ニ、必ズ外力ヲ以テ其心ノ能力ヲ誘導シ、之ヲ活動セシメテ、巧妙ニ至ラシメザルニ在リ
educationという英語の翻訳語を巡って大久保利通と福澤諭吉と森有禮が論争したという。その中で大久保は「教化」が望ましいと主張し、福澤は「発育」が適訳であるといい、森有禮はその間をとって「教育」とした。

学校は人に物を教うる所にあらず、ただその天資の発達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。教育の文字はなはだ穏当ならず、よろしくこれを発育と称すべきなり。かくの如く学校の本旨はいわゆる教育にあらずして、能力の発育にありとのことをもってこれが標準となし、かえりみて世間に行わるる教育の有様を察するときは、よくこの標準に適して教育の本旨に違(たが)わざるもの幾何(いくばく)あるや。我が国教育の仕組はまったくこの旨に違えりといわざるを

俵木, 浩太郎
慶応義塾大学大学院社会学研究科紀要 : 社会学心理学教育学
(30) 1990 , 慶應義塾大学大学院社会学研究科
ISSN:0912456X