T君が喉頭癌で逝去されたのを知ったのは 26日の葬儀が終ってからだった。当方はT君の兄S君とも親交があるのに何故じ後連絡でしか、T君の消息を知り得なかったのか聊か残念だった。この訃報のじ後連絡には、兄弟不仲関係が原因しているようだった。幼少期に父親を亡くした兄弟が不仲になったのは、もう40年も前のことである。
詳述は省くが、長兄のS君が弟T君の結婚のことで、良かれと思って何度か仲立ちをしたその好意の何処かに、T君としては終生許せない理由があったようだ。以来、実母が逝去された時も含め不仲の始まり以降、T君は一度も帰省せず、70年の生涯を終えてしまった。
葬儀後T君の奥様からお知らせの電話を頂いた。「・・主人は頑固な人で1年前頃から闘病中も、実家や同郷の知友人には絶対他言無用だと厳命されていていましたので事前の連絡が出来ず失礼しました・・」とのことだった。確かにご兄弟は共に「頑迷固陋で一徹」な一面があったことはお互いに認めてもいた。
しかし、そんな間柄をよく知る先輩としての自分が、何故、両君の和解の取持ちをこれ迄真剣にしてあげられなかったのか、今にして後悔することも多々ありである。
「義を見てせざるは勇無きなり」ではなかったのか、反省し悔やまれてならない。
本当は誰よりも故郷への想いが強かった筈のT君・・兄さんとの仲直りの手伝いが何も出来なくて申し訳ない。ごめんなさい・・祈るご冥福・・合掌
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