1.気付き始めた胃の異変
昨年6月頃から・痛みはないが、お腹が張る・茶水を飲んでもゲップが出そうになる。・食べたものが痞える感じがする・体が何となくだるい・食欲が余り進まないなど胃の調子が良くない状態がひと月以上続いた。
地元クリニックの係りつけ医師の診立ては、当初「逆流性胃炎」だとのことで、該当の胃薬の服用を9月下旬頃迄続けた。しかし、お腹の違和感は改善されなかった。
2.検体抽出及び内視鏡検査結果
そこで、自ら「胃カメラ検査」を申し出て10月13日に「胃カメラ検査」を受けた。検査後の当日、内視鏡担当師から、胃内の撮影画像を診せて貰いながら、「胃の奥付近に微かに爛れて血が滲んだような患部が認められる。
この患部が癌化している疑いがあるのでその付近の一部を検体として抽出して「病理組織検査」に出します。その検査結果により、病変が特定される」旨の説明を受けた。
3.「病理組織検査報告書」中の病理組織所見の内容.・・原文のまま
1週間後の10月20日検査結果が判明した。検査先の「PCLJAPAN病理細胞診センター」からの報告書には次のように記されていた。
提出された検体は、1個の胃生検組織でした。(プレパラート1枚)
組織学的には、極性の乱れた小型から中型の核を持ち、不正な管腔や癒合腺管を形成する異型上皮細胞の増殖を認めます。Group5.
4. 「胃癌です」との告知受け
報告書を手にしながら担当医は当方に、「Group 5とは、癌のことです。因みにGroup1は、正常組織および非腫瘍性病変、Group 2は,腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍性か判断の困難な病変のことで、Group 3は、腺腫、Group 4は、腫瘍と判定される病変のうち,癌が疑われる病変、Group 5は、癌そのものに該当する区分名のことです。
貴方の場合は、「画像で診た患部はやはり癌化しているということです。患部は小さいが、胃の壁面にへばりついているような感じの患部は増殖します。でも急に大きくかつ深くなることはまずありません。今の段階ではまだ初期胃癌の状態です。この程度のものであれば通常、内視鏡による手術で患部の切除・治療は十分可能です。」と話して呉れた。
このコメントには余分な説明もあるが要するにこれは、当方にとっては、ストレートな「癌の告知受け」だった。
でも予感はしていた。実は、1週間前の胃カメラ検査時、担当医のコメントを聞いた際、「当方の場合も多分胃癌ではないか・・・」との思いをしていたからだ。しかし、いきなり「貴方の病気は胃癌です」と云われて、近く82歳になる老生は「やっぱりそうか・・」と聊か落胆した。