気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

老生の初期胃癌体験記(1/X)

2017-01-18 16:33:43 | 健康

1.気付き始めた胃の異変

昨年6月頃から・痛みはないが、お腹が張る・茶水を飲んでもゲップが出そうになる。・食べたものが痞える感じがする・体が何となくだるい・食欲が余り進まないなど胃の調子が良くない状態がひと月以上続いた。

地元クリニックの係りつけ医師の診立ては、当初「逆流性胃炎」だとのことで、該当の胃薬の服用を9月下旬頃迄続けた。しかし、お腹の違和感は改善されなかった。

2.検体抽出及び内視鏡検査結果

そこで、自ら「胃カメラ検査」を申し出て1013日に「胃カメラ検査」を受けた。検査後の当日、内視鏡担当師から、胃内の撮影画像を診せて貰いながら、「胃の奥付近に微かに爛れて血が滲んだような患部が認められる。

この患部が癌化している疑いがあるのでその付近の一部を検体として抽出して「病理組織検査」に出します。その検査結果により、病変が特定される」旨の説明を受けた。

3.「病理組織検査報告書」中の病理組織所見の内容.・・原文のまま

1週間後の1020日検査結果が判明した。検査先の「PCLJAPAN病理細胞診センター」からの報告書には次のように記されていた。

 

提出された検体は、1個の胃生検組織でした。(プレパラート1枚)

組織学的には、極性の乱れた小型から中型の核を持ち、不正な管腔や癒合腺管を形成する異型上皮細胞の増殖を認めます。Group5.


 4. 「胃癌です」との告知受け

報告書を手にしながら担当医は当方に、「Group 5とは、癌のことです。因みにGroup1は、正常組織および非腫瘍性病変、Group 2は,腫瘍(腺腫または癌)か非腫瘍性か判断の困難な病変のことで、Group 3は、腺腫、Group 4は、腫瘍と判定される病変のうち,癌が疑われる病変、Group 5は、癌そのものに該当する区分名のことです。

貴方の場合は、「画像で診た患部はやはり癌化しているということです。患部は小さいが、胃の壁面にへばりついているような感じの患部は増殖します。でも急に大きくかつ深くなることはまずありません。今の段階ではまだ初期胃癌の状態です。この程度のものであれば通常、内視鏡による手術で患部の切除・治療は十分可能です。」と話して呉れた。

このコメントには余分な説明もあるが要するにこれは、当方にとっては、ストレートな「癌の告知受け」だった。

でも予感はしていた。実は、1週間前の胃カメラ検査時、担当医のコメントを聞いた際、「当方の場合も多分胃癌ではないか・・・」との思いをしていたからだ。しかし、いきなり「貴方の病気は胃癌です」と云われて、近く82歳になる老生は「やっぱりそうか・・」と聊か落胆した。

 

 


賀状観感・交友時変

2017-01-07 11:51:12 | 交情

酉年の賀状は概して華やかなものが多い。そんな賀状を今年も頂いた。中には、「年に一度生きてる証しの便りです」と手書きしている賀状とか、「来年からは失礼します。長年の厚情ありがとう。」と書き加えた賀状もあった。加齢とともにそんな友の心情もよく解る。手に取りながら長年の交流に感謝した。

当方は賀状を「親戚・縁者」GPと「あいうえお」別に区分して3年前分迄の賀状を保管している。今年も前年同様の要領で整理した。それが下表である。因みに、今年賀状を差出した数は180枚(200)、頂いた数は150枚(175)である。20年前頃迄は300枚以上のやり取りがあったのだから、この間の交流関係は、時の流れとともにある面空しく萎み、来年以降更に萎んでゆくだろう。*()内は昨年の枚数

頂いた賀状の中で、老令の嘆きを書き記す友の気持ちもよく解る。今年特に気になったことは、若い頃から親しくしている知友人からの賀状が数通来ていないことだ。●今年賀状が途絶えた友はどうしたのだろうか、●末期癌の奥さんの看病で疲れている、と昨年の賀状にあったM君とその奥さんのその後の事情はどうなのか、●パーキンス病で病院暮らしの続くH君の奥さんからも今年は賀状なしなのだが、どんな様子なのだろうか。近況について気になる友については、改めて伺いと確認のはがきを出したい。

更に聊か嘆かわしく思ったこともある。それは、歳は未だ50前後の後輩なのに、年寄り染みたような一筆書きをし、その内容が如何にも消極退嬰的で、かつ、先行きについての前向きの願望表明がない後輩が、かなり多いことである。

そんな後輩には、当方がもう45年余も付き合っている今年98歳の老師の人生訓を聞かせてやりたいものだ。当方は、「黄」さんと呼んでいるこの先輩から、「弱気は損気」「人生一生挑戦」等と発破をかけられて来た。そんな「黄」さんの口から、今日に至るも「もう俺も年だから・・・体もボロボロ・・もう駄目になったよ・・・」などという「老齢の嘆き」を一度も聞いたことがないことだ。

「黄」さんからの今年の賀状には「敬祝你们健康大长寿」と書かれている。俺を見習って大いに長生きしろよ!と激を飛ばされているような思いである。老いて気勢天を見続けているこの爺さんは、当方にとっては、かけがえのない「人生の師」でもある。「黄」さんの賀状を眺めながら、改めてそう思った。          

 


新しい年の明け

2017-01-01 13:20:43 | 故郷

新しい年が明けた。

対岸の房総半島から昇る旭日を眺めつつ、「よし!!今年も老いに負けず頑張るぞ」と云う勇気とパワーを貰ったような気になった。 

 

 元日晴れで内房総の対岸も輝いて観える。

2020年東京オリンピックでフエンシング、レスリング、テコンドーの会場になる幕張メッセでは、今年も「国際ドローン展」など数多くの大規模イベントが予定されており、大いに賑わうことだろう。 渡り鳥の飛来も今後日毎に増えそうだ。

近くの順天堂浦安病院の向こうに見える東京スカイツリー迄の直距離は、約10kmなのだが、望遠レンズで捉えると、直ぐ近くに位置しているように映る。

タワー開業後浅草界隈を2~3度散策したことはあるが、未だ展望台に登ったことはない。今年は一度登ってみたいと思う・・だが加齢に伴う高所恐怖症的な嫌悪感に逆らって挑戦するのは如何なものか若干の戸惑いもある。

例年になく今年は、国内各地とも穏やかな年明けだったようだ。だが国外では、年明け早々トルコで又しても銃乱射テロ事件が発生し70人以上が死傷した。国際社会ではテロの脅威は衰えを知らずエンドレスである。有難いことに、国内治安は安定し、安倍長期政権は依然として60%台の高い内閣支持率を維持している。

とは言え、安倍内閣の経済政策の柱である「デフレからの脱却」の道のりは遅々として進まず、国内消費の拡大による景気の好循環機能は低迷したままである。経済は、「世を經(おさ)め、民を濟(すく)う」の意だと云われている。確かに安倍政権は、安定的に世を經(おさ)てははいる。けれども、巷間よく問題視されている低賃金・加重労働をはじめとする悩める民を濟(すく)う政策を、より強力に推進願いたいものである。