歌会始の儀が、16日皇居・宮殿で開かれました。今年のお題は「立」でした。応募17800首から、入選者10名が選ばれました。最年少は中学一年生12歳大田一毅さん、最高齢は89歳佐藤マサ子さんでした。
人々が 同じ時間に 立ち止まり
空を見上げた 金冠日食
これは、東大阪市の17歳高校生、瀬利由貴乃さんの入選作ですが、昨年の感動が甦る一句でした。
幾人の 巣立てる子らを 見守りし
大公孫樹(おおいちょう)の木は 学び舎に立つ (東宮お歌)
天地に(あまつちに)きざし来たれる ものありて
君が春野に 立たす日近し (皇后お歌)
万座毛(まんざげ)に むかしを偲び 巡り行けば
彼方恩納岳(あがたおんなだけ)さやに立ちたり (天皇お歌)
来年の勅題は「静」です。応募期間は、今月から9月まで。勅題が一字になったのは、昭和40年頃からのような気がします。それまでは、題字を詠いこむのではなく風景を、詠いこむことのようでした。
例えば昭和16年は「漁村の曙」で、昭和天皇の次のような御詠があります。
あけがたの 寒き浜辺に 年おいし
あまも運べり 網のえものを
人々が 同じ時間に 立ち止まり
空を見上げた 金冠日食
これは、東大阪市の17歳高校生、瀬利由貴乃さんの入選作ですが、昨年の感動が甦る一句でした。
幾人の 巣立てる子らを 見守りし
大公孫樹(おおいちょう)の木は 学び舎に立つ (東宮お歌)
天地に(あまつちに)きざし来たれる ものありて
君が春野に 立たす日近し (皇后お歌)
万座毛(まんざげ)に むかしを偲び 巡り行けば
彼方恩納岳(あがたおんなだけ)さやに立ちたり (天皇お歌)
来年の勅題は「静」です。応募期間は、今月から9月まで。勅題が一字になったのは、昭和40年頃からのような気がします。それまでは、題字を詠いこむのではなく風景を、詠いこむことのようでした。
例えば昭和16年は「漁村の曙」で、昭和天皇の次のような御詠があります。
あけがたの 寒き浜辺に 年おいし
あまも運べり 網のえものを