miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

万座毛にむかしを偲び・・・

2013-01-16 | Weblog
 歌会始の儀が、16日皇居・宮殿で開かれました。今年のお題は「立」でした。応募17800首から、入選者10名が選ばれました。最年少は中学一年生12歳大田一毅さん、最高齢は89歳佐藤マサ子さんでした。

         人々が 同じ時間に 立ち止まり
                空を見上げた 金冠日食
 これは、東大阪市の17歳高校生、瀬利由貴乃さんの入選作ですが、昨年の感動が甦る一句でした。



     幾人の 巣立てる子らを 見守りし
       大公孫樹(おおいちょう)の木は 学び舎に立つ   (東宮お歌)

     天地に(あまつちに)きざし来たれる ものありて
           
                 君が春野に 立たす日近し    (皇后お歌)      
 
     万座毛(まんざげ)に むかしを偲び 巡り行けば

        彼方恩納岳(あがたおんなだけ)さやに立ちたり   (天皇お歌)

 

 来年の勅題は「静」です。応募期間は、今月から9月まで。勅題が一字になったのは、昭和40年頃からのような気がします。それまでは、題字を詠いこむのではなく風景を、詠いこむことのようでした。
例えば昭和16年は「漁村の曙」で、昭和天皇の次のような御詠があります。

     あけがたの  寒き浜辺に  年おいし

            あまも運べり  網のえものを