日中市場争奪・鉄道から空へ

高速鉄道から、リージョナルジェット機の市場争奪戦が、日本と中国の間での話題になりそうだ。現在、リージョナルジェット機は、カナダのボンバルディア社と、ブラジルのエンブラエル社によって、寡占状態にあるが、今後、市場拡大が注目されている分野です。中国が開発している、リージョナルジェット機は「ARJ21」で、飛行試験も終わり、今年中に航空会社への引渡しがあるようですが、米国連邦航空局（FAA）の型式証明が取得できていない。

日本の「MRJ」は２年後の引渡しですが、日本国内も、FAAも型式証明は完備されているようです。ARJ21は、中国国内の型式証明ですから、信用面に不安があり、飛行の点でアジア、アフリカ、南米の一部に制限されている。中国としては、FAAの型式証明の取得が、課題になってくる。日本では、飛行試験の完璧な成果を得て、急速にMRJの量産に向け民・官一体の協力体制が整備されつつある。