
覚せい剤で、幻覚や被害妄想が出始めているのではないか、山口組系組員の話として、「100万円出すから、俺の用心棒になってくれ、と言われたので、命でも狙われる事件に巻き込まれたのかと、理由を聞くと、道で清原、清原と俺を呼び捨てにする奴がいる、俺が殴るわけにいかないので、そいつを殴ってくれ、とのことだった。こいついかれてるなと、馬鹿々々しくなって断ったよ。」
覚醒剤の成分は、アンフェダミンで、戦時中は滋養強壮剤「ヒロポン」として、一般に販売されており、軍隊では、士気高揚や、恐怖心克服、疲労回復材として、兵士に付与されていた。私も子供のころ、帰還兵がヒロポンをよく使っていたことを、見聞きしていた。しかしその後幻覚や、妄想による障害が多発し、昭和26年使用禁止の法律が制定され、取り締まりの対象になった。
現在でもうつ病の治療には使用されており、錠剤一つの価格は300円程度だが、密売のルートでは1グラム万円単位のようだ。清原が使用していたのも、アンフェダミンであろうか。ヤクザ志向の清原が、薬害から抜け出せるとは、とても思えない。青少年の夢を壊した罪は大きい。