昨日は、娘を連れて、所沢にある『国立障害者リハビリテーションセンター』へ行ってきました。
午前中は、珍しく雲一つない、ぴかぴかの晴天
特別支援学校の高校3年の娘の進路を決めるのは、なかなか大変な作業ですが、
彼女がいることで、これまでの人生では知りえなかったことをたくさん学ばせてもらっています。
場所は所沢。やっと念願のカーナビを手に入れたので、方向音痴の私でも安心してドライヴできます。
というのも、以前、府中の作業所の実習に連れていくときに、すっかり迷ってしまって、遅れそうになったり、その帰りも大きく迷って、とんでもないところで行ってしまって・・・地図を片手の運転では、仕事にならないということでとうとう、文明の利器に頼ることにしたのです。
所沢までは府中街道を一直線でしたが、途中渋滞で、時間が過ぎていくのに焦りました。
市の中心部に通過道路のない国立市内では渋滞することがないので、久々に渋滞を経験。
リハビリセンターは、身体障害者や視覚障碍者、高機能脳障害の方が社会に出るための職業訓練をする施設です。
通えないひとのために生活寮があります
一部屋が3人で使うようになっています。
部屋の中の談話コーナー。
食堂にテーブルには、ひとつ一つに美しいいろいろな花が活けてあり、明るい雰囲気。
お風呂です。毎日入れるそうです。施設によっては、毎日ではないところもあるようです。
訓練棟は、1丁目から4丁目まであり、パソコンから電気作業などまでいろいろとメニューがあり、その人の能力に応じての訓練ができるということです。
高校を卒業して、すぐに仕事ということにハンディがある人にとってはよいですが、
お世話をする方はいないので、すべての面で自立している人でないと入所できません。
入居者100人に一人の割合でしか職員が配置されていないと聞いて、びっくりしました。
ということは、ふつうのグループホームよりもずっとハードルが高いといえます。
相談員の方から、生活が自立していて、自分で判断したりできるようになってから来てくださいと言われ、
自立を促す訓練などをしてくれる場所をこれから探さなければなりません。
障がいと一言で言っても、人それぞれです。
特に、日本の場合は、ヨーロッパの多くの国と違って、グループホームや障がい者の居場所が十分ありません。
たとえば、デンマークでは、人口4万人くらいの街でも、十分はグループホームや施設が完備。
人々は障がいや高齢を心配なく過ごせるそうです。
デンマークで福祉に携わっているメッテさんと長内市議と
日本は、親がみるのが当たり前のような社会です。元気なうちはいいのですが、
たとえば一人親になってしまったら、介護と仕事はなかなか大変です。
そして、親は、いつまでもは元気なわけではない。
元気なうちはいいけれども、もし、自分が倒れたらと不安になります。
今年になって,だんなさんが亡くなったお母さん、がんばっていましたが、突然、障がい者の子どもを残して先だってしまいました。
短期入所で利用していた事業者さんが、その方を引き受け、早急にグループホームを作ろうと動いています。
また、先月は、私の知人で、その方も一人親で障がいを持った子供さんをを介護していましたが、
突然倒れて入院。
市の職員がその子どもの居場所を必死で電話をかけて探したけれども、都内では見つからずに、他県に連れていくということになりました。
好きで障がいを持って生まれたわけでもなく、悪いことをしたから障がいをもったわけでもない、
たまたま障がいを持って生まれ、または、たまたま中途障がいになったということを考えれば、
国や自治体が障がい者の居場所づくりをしていくべきではないでしょうか。
今の行政の方針は、国は障がい者や高齢者の施設はつくらないという方向になっています。
これは、障がい者だけの問題ではないと思います。弱者を大切にするという視点は、一人ひとりを大切にするという理念があって実現すること。
医療費や教育費が無料となっているヨーロッパの国々の行政の考え方と通じています。
ところで、話は変わって
私の好きなレストラン
東2丁目の「北川」
もともとは画家さんのアトリエであった場所を画家のお父さまがお亡くなりの後、息子さんがレストランに。お父さまの絵が飾ってある素敵な画廊で、美味しいフレンチ。野菜は、すべて、奥様のご実家での栽培で、新鮮!採れたての野菜たっぷりの前菜に、ボリュームのある主菜も美味しいですよ。デザートも手作りでたっぷりといただけます。
特別な日
に利用させてもらっています。