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7月カレンダー
ベローの童話から、カレンダーの原画は、鈴木様
ものがたりは
むかしむかし粉ひきが3人の息子を残して死んでしまいました。 粉ひきは貧乏でしたから財産と言ったら
水車小屋とロバとネコが一匹だけ。 その中から、一番上の息子が水車小屋をもらい。2番目の息子がロバを
もらい3番目の息子はネコをもらいました。
あ~、ネコなんてもらっても何の役にも立ちやしない、お金もなしにどうやって暮らしていけばいいのか
3番目の息子が愚痴をこぼすと猫が言いました、「ご主人様、まあ、そういわないで私に長靴を一足と
大きな袋を一つ作ってください、そうしたら必ずお役に立って見せますから」 3番目の息子は仕方なしに
言われた物を作ってやりました。
わあ~すてきすてきありがとう、ネコはピカピカの長靴を履いて大喜びです。 さっそく森へ出かけていくと
途中の畑でお百姓にもらった人参を入れた袋を木の傍に置いて、じっと様子を伺っていた。
そこへ何も知らないウサギの一行がやって来て、袋の中にピョンピョンピョン・・・
「よし、この大量のウサギを見れば王さまも大喜びされるに違いない、この国の王様はウサギが
大好物なのです。 ネコはウサギの入った袋をぶら下げて王様のお城に出かけて行きました。
「王様、このウサギは、私の主人、カラバ侯爵からの贈りものでございます」「これはかたじけない
よしよしこれからお礼に出かけるからそう伝えてくれ」 それを聞いたネコは急いで家に戻ってきました。
「ご主人さま~川の中に入っておぼれるまねをするのです
さあ~早く早く」 そういうと、ネコはありったけの声で 「たいへん,たいへん、
カラバ公爵様がおぼれそうだおまけにどろぼうに服を盗まれた、助けてください助けてください」
王様はそれを聞いてビックリ。
「それ、みんな早く助けて差し上げろ、ついでに侯爵殿のお召しになる服を探して来い」そのすきに
ネコは畑で働いている百姓の所へ走って行くと、「おい、お前たち、この畑は誰のものだ?
ハイ、魔法使い様のものです「イヤ、違うこれはカラバ公爵の物だ 誰かに聞かれたら
この畑はカラバ公爵の物だというんだ」 さもないとお前たちを頭からガリガリかじってやる!
ビックリした百姓は「ヘイ、申します、申します、ですから私たちを食べないでください。
そこへ王様の馬車がやってきました。
「これこれ、この辺りの畑はドナタの物じゃな?」 「ヘイ、カラバ公爵様の畑でございます」
「ほほう侯爵殿はこんなに広い畑をお持ちじゃったのか」 王様は』すっかり感心した様子です。
そのすきに、ネコがまたどんどん走って行くと立派なお城がありました。
「はは~これが魔法使いの城だなよしよしこの城をご主人さまの物にしてやろう」
ネコはすました顔でお城の中に入って行きました。
「魔法使いさま、私は、偉大なる魔法使い様でいらっしゃるあなた様にお仕えしたくて
やってまいりました、どうぞ、わたしをあなた様の家来にしていただけないでしょうか?」
「ほう、家来になりたいのか、よし、良いだろう」「は、ありがとうございます」
ところで偉大な魔法使い様、うわさによるとあなた様はどんなものにでも姿を変えられるそうですが」
「ふふん 見たいというのなら見せてやる」 魔法使いは パッとライオンの姿に早変わりです。
「わあ 驚いた!でもさすがあなたさまも 小さなネズミにだけは化けられないでしょうね」
何を言うかネズミくらいは朝飯前だ」 魔法使いはパッと小さなネズミに代わって見せました。
「それ!いまだ!」ネコはヒラリととびかかるとネズミに化けた魔法使いをパクッと飲み込んで
しまいました。 丁度そこへ、やってきたのが王様の馬車です、ネコはうやうやしくお辞儀をすると
「これはこれはようこそのお運びで ここが、御主人のお城でございます
「なんと侯爵殿はこんな立派なお城までお持ちじゃったのか」 感心した王様は
侯爵とお姫様を結婚させることにしました。
こうして貧乏だった粉ひきの息子はネコのおかげですっかり幸せになりました。 おわり
ネット検索して物語を読み返し読み返し、書き写してみました、間違いなどあるかもしれませんが
この一ヵ月間、長靴をはいたネコの物語が、紙芝居や、物語で読まれることでしょう。
カレンダーの細かい貼り絵や、ネコのしっぽ、毛糸で、長靴の縁が銀紙で工夫して
毎日コツコツと積み重ねて、根気よく続けた結果です。 完成を喜び合ったところです。