こんにちは、梅雨が明ければ日差しが強くなり、夏本番の季節がやってきます。温暖化の影響で年々夏の暑さが厳しくなり、すぐエアコンのスイッチに手が伸びてしまう人も多いのではないでしょうか?しかし、ずっとエアコンの風に当たっているのでは、環境にも体にも悪影響です。熱中症に気をつけながら、できるだけ昔ながらの知恵を活かして自然の力を利用した「エコ涼み」を生活に取り入れてみてはいかがでしょう。ゴーヤや朝顔のつるで作る「緑のカーテン」は、室内の温度を約5℃も下げる効果があるそうです。エアコンの使用頻度も減り、カーテン代わりの目隠し効果もあり、花も楽しめるという利点もあります。また、朝夕の涼しい時間帯には地面に水を打つと、地温を下げることができます。古来は「場を清める」というありがたい意味もあった打ち水ですが、日中の気温が高い時間帯はすぐに気化してしまうので、涼しい時間帯を選んで地面や家の壁に少しずつ撒くのが効果的だそうです。使う水はお風呂の残り湯などを利用すると、よりエコです。他にも、朝のまだ涼しい時間帯は、なるべく家の窓を開けて外の風を取り込むようにしてみましょう。家の中の空気がきれいになるとカビの防止にもなります。そして自然の風を楽しむ道具と言えば「うちわ」です。最近の印象では扇いで涼むというよりも、店の名前を入れて宣伝として使われたり、装飾や文字を入れてコンサートやインスタ映えの道具になっていることが多くなった気がします。ですが、その歴史はたいへん古く、日本には古墳時代に中国から伝えられたと言われています。当時の物は今の形よりも柄の部分が長く、10世紀頃になると小型のものを「うちわ」と呼ぶようになりました。ただし、当時の使い方は、位の高い人たちが顔を隠したり、虫を追い払うための道具だったそうです。江戸時代になると庶民に広まり祭りや神事などで使われ、暑さをしのいだり、炊事の火起しといった日常の道具となり、浮世絵などのデザインも施されるようになりました。エアコンは今や夏の必需品ですが、自然を活かした納涼テクニックも活用しながら、環境にも体にも優しく元気に夏を乗りきりたいものです。

富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅へ、すずらんが満開でした。6/16(日)

富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅へ、すずらんが満開でした。6/16(日)
<自然を活かした納涼テクニックも活用しながら、環境にも体にも優しく元気に夏を乗りきりたいものです。>
その通りですね
私もすぐに文明の力に頼ってしまいます
工夫~したいです