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やばいなと思う入院中の生活で見えること(私見)

☆ここだけの話。及びあくまで個人の感想です。

 白い建物で白衣着て仕事していると、いわゆる入院患者さんを数多く受け入れては退院して……の繰り返しになります。

 30年以上いろんないろんないろんな人を見ていると、だいたい「やばい」人がわかるようになって来ます。

 いろんな「ヤバさ」がありますけど、「予後が悪そうだ」「退院で揉めるだろうな」視点で見た場合、どこで見分けるかをちょっと語ります。

1:年齢性別職業学歴収入家系家族の有無はあんまり関係ない。

 ほとんど個人の資質の問題。。

 しっかりしてる人はしっかりしてるし、どーしょもない人はゴロゴロいるので、判断材料にはならない。

 ただ後者が圧倒的に多い。

2:既往歴の多さ。しかし少なくてもやばい。

 内科系が多いかどうかその内容は?生活習慣病をちゃんとフォローしているか否か。

 検診にまるっきり行っていなくて「既往歴なし」のパターンも多いので、この辺も参考までレベル。

3:清涼飲料水(特にコーラ)や菓子パン好きは赤丸要注意。

 この嗜好である程度の人はほぼ間違いなく血糖値異常がある上、動脈硬化も発見される。本当にコーラは怖い。

 砂糖がどれだけ血管をボロボロにするか、そして無症状であるか、まざまざと真実が曝け出される。

 無症状なので全然危機意識がない。説明しても無駄。砂糖依存で脳がぶっ壊れてるとしか思えない。

 だいたい脳血管障害で入院のパターンだけど、それを説明しても絶対買いに行かせろ食わせろと揉める。

 家族も隠れて差し入れるので最悪。差し入れないと鬼電するらしい。病識や予後に期待はできない。

 お約束で病院食を残しまくりで、低タンパクと血糖値不安定。どんないい薬も毒にしかならない。

4:ベッド周りが片付いているか否か。

 これは本当に比例する。きれい好きに予後の悪い人や心配な人を見た記憶がないレベル。

 他人の目を気にするとか、良識があるとか、迷惑をかけないようにしようとする意識とかが段違い。

 それに「自分のことは自分でしないと!」って意識が高いので、どんどん努力してさっさと治して退院していく。

 90歳だろうが100歳超えていようとも関係なく良くなって独歩で帰っていく(しかも一人暮らし。家族も高齢だから迷惑かけられないとしっかりする)。

 生き神様レベル。性格も明るくさっぱりしていて、入院生活で友達ガンガン作っているリア充多し。

5:感謝の心の在りか。

 悲しいけど、口先だけの人が多いのも現実。口先だけでもいいんだけどさ、問題はその性格が予後に関係する場合もある。

 自分が楽してサボる方向にわがままを言って、その要求に応えてくれた時だけの感謝とかあるある。

 当然リハビリとかは進まない、自分でできることも自分でやれるようにならない。退院どうすんねんてジリ貧になる。

 逆にこちらとしては普通の仕事をしているのに、感謝の気持ちを忘れないでいてくれる人は、言葉が少なくてもしっかりわかる。

 スタッフほぼ全員同じ感想を持っていることが、退院後にいい意味で話題になることが多い。

 また来て欲しい、いやそれは願っちゃダメだろみたいな(笑)。生き神様その2。

☆番外☆喫煙者

 入院をきっかけに禁煙する人は目の輝きが変わって言って、スタッフ間に物議を醸し出す。こんなに違うのかと。

 喫煙が我慢できず隠れて吸って、強制退院も時々ある。救い難し。

 ちなみの酒を持ち込んで飲む人は今の所見たことない。酒は無ければ無いで済む人か、身動き取れないレベル(全身骨折とか)だから。

 

<結論>

 自分でできることは自分でできるようにと、努力を惜しまないで感謝の心を忘れず、片付けられる人は心配ない。

 つまり自分を律することができる人は予後もいいし、すぐに通院もいらなくなる。

 反対に「できない!」を口癖にする人は、本当にできない治らない。言霊ってすごいなと思う。

 病気って性格次第だよね(大なり小なり)。 

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