平城宮跡の西側に隣接していた積水の工場が移転のために撤去され、
大極殿と朱雀門を同時に見ることができるようになっていたのが、
いつの間にか白いフェンスができて見えなくなっていました。
しかし、工事の車両の出入りが始まったため、フェンスの一部が取り除かれ、
そこからまた見えるようになっていました。
平城宮跡の西側に隣接していた積水の工場が移転のために撤去され、
大極殿と朱雀門を同時に見ることができるようになっていたのが、
いつの間にか白いフェンスができて見えなくなっていました。
しかし、工事の車両の出入りが始まったため、フェンスの一部が取り除かれ、
そこからまた見えるようになっていました。
仕事を終えて行ってきました。
バスでまずJR奈良駅へ。
東口、随分変わりましたね。
JR奈良駅の下にあるやよい軒で腹ごしらえ。
先週自宅近くの食堂で鯖の塩焼きランチを頼んだら、品切れです、といわれたので、
ここで焼き鯖定食。
奮発して出し巻き卵も注文。
ごはんのおかわりは無料なのですが、グッとこらえておかわりなし。
市内循環バスに乗ろうとすると、市内循環バス、春日大社前行きバスが目の前で出発。
仕方が無いので山村町行きに乗車。
これだと国立博物館前のバス停をスルーして、大仏殿春日大社前にとまるんですよねぇ・・・
そこから歩いて国立博物館へ。
雨の中の鹿。
仏教美術資料研究センター。
仏教美術資料研究センター、手前が文化財保存修理所、右が博物館新館。
文化財保存修理所、新しい高いビルを建てることができないので、メインは地下にあります。
まず博物館の講堂で講義を聴き、文化財保存修理所へ。
解説用のイヤホンガイドを耳にして向かいます。
入り口でスリッパに履き替え、階段を下りたところに保存修理をしている場所がありました。
修理所といっても、国立博物館はそれを統括するだけで、実際に修理をしているのは別々の団体です。
まず仏像を修理しているのは 公益財団法人美術院。
ここではバラバラに解体された仏像や横に寝かされて中が丸見えの仏像、
天蓋、基壇など普段目にすることのない仏様・仏具。
欠損部の修復、形の修復など、修理の様子を目の当たりに。
漆器を修理しているのは北村工房。
人間国宝の漆工芸家北村昭斎さんは今日はお休みでしたが、その息子さん、娘さんが弟子入りして、修理中でした。
息子さんが修復していたのは南蛮漆器の花鳥蒔絵螺鈿書箪笥。
日本で作成された蒔絵螺鈿の豪華な箪笥です。
ヨーロッパに輸出されたのですが、ヨーロッパには漆が無く、修理もできず、
表面にニスを塗ったそうです。
今回それを京都国立博物館が購入し、その修理をすることになったそうです。
表面のニスを、アルコールをしみこませた綿棒で、少しずつ、少しずつクリーニングしていました。
絵画・書跡の修復を「装潢(そうこう)」と言うそうです。
担当しているのは 株式会社文化財保存。
若い職員さんが大勢黙々と作業されています。
薄い絹に書かれた絵の裏打ちされた和紙。
以前の修理で裏に張られた和紙を少しずつ少しずつ取り除いている姿に感動します。
興味を持ったのは、奈良国立博物館所蔵の 「絹本着色山越阿弥陀図」。
修理をしていたら、山の上に見える雲が、作成された後に、別のものから切り取って張られていたことがわかったそうで、
今はそれを剥がし、今後はそれを別の作品として展示する予定だそうです。
これまた奈良国立博物館所蔵の刺繍釈迦如来説法図。
奈良時代に作成された大きな刺繍による説法図。
1300年ほど前の刺繍、かなり傷んでいるようで、4年かけて修理の予定だそうです。
3年目に入ったようで、2年後には展示されるかもということです。
いや~、ええものを見せてもらいました。