12・1・6
きのうのつづき
出口を見失ったような堂々巡りの議論が続いた。
そして偶然と云うか、ポロっと出たようなアイデアで方向性を見出した。
「外出機会の少ないお年寄りに外の様子を話題にしよう……」
外の様子の連想から季節の話題だったら案外簡単に書けそう……。
難問が一挙に解決した。
「桜が咲きました!散りました!」程度の季節の話題を見つければ
2、3行のはがき文は書ける。
「季節の話題」から俳句を連想、
水原秋桜子編の「俳句小歳時記」を買った。
俳句を読むためでもなく詠むためでもない、
季語の説明文に季節の話題になるフレーズを探す。
この小歳時記一冊あればはがきに書く程度のフレーズを7,8通り探すのは簡単だった。
季語ごとに紹介されている10句程度の例句も気軽に負担なく読めた。
解からないのが当たり前で時々解かる句がある。
ワカラナイ、ワカラナイ、ワカッタ! ワカラナイ、ワカッタ! ワカラナイ……
こんな調子で少しも気負いなく例句を読んだ。
俳句をかなり乱暴に読み続けているうちに、
「老いの身に故郷ありて栗とどく」の句に出会った。作者は男だろう、
と思ったら作者は松本つや女、女か……
女が自分のことを老いの身って云うかな……程度の疑問を感じた。
だがその先を詮索することなく数年過ぎた。
きのうのつづき
出口を見失ったような堂々巡りの議論が続いた。
そして偶然と云うか、ポロっと出たようなアイデアで方向性を見出した。
「外出機会の少ないお年寄りに外の様子を話題にしよう……」
外の様子の連想から季節の話題だったら案外簡単に書けそう……。
難問が一挙に解決した。
「桜が咲きました!散りました!」程度の季節の話題を見つければ
2、3行のはがき文は書ける。
「季節の話題」から俳句を連想、
水原秋桜子編の「俳句小歳時記」を買った。
俳句を読むためでもなく詠むためでもない、
季語の説明文に季節の話題になるフレーズを探す。
この小歳時記一冊あればはがきに書く程度のフレーズを7,8通り探すのは簡単だった。
季語ごとに紹介されている10句程度の例句も気軽に負担なく読めた。
解からないのが当たり前で時々解かる句がある。
ワカラナイ、ワカラナイ、ワカッタ! ワカラナイ、ワカッタ! ワカラナイ……
こんな調子で少しも気負いなく例句を読んだ。
俳句をかなり乱暴に読み続けているうちに、
「老いの身に故郷ありて栗とどく」の句に出会った。作者は男だろう、
と思ったら作者は松本つや女、女か……
女が自分のことを老いの身って云うかな……程度の疑問を感じた。
だがその先を詮索することなく数年過ぎた。