みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 いろはすみかん味な愛の讃歌

2016-12-06 20:40:40 | 日記
DVD鑑賞の休日。みかんを食べて水を飲んだ。何気なく、本当に何気なく。いろはすみかん味の味がして思考回路が、停止した。もうDVDに集中できなかった。エディット・ピアフの生涯を見ていた。愛の讃歌が流れて感動じゃなくてまた思いだし泣きをしてしまった。あの人はお酒が飲めなかった。あたしがお酒を飲むのをいつもいろはすみかん味を飲みながら酔っぱらいだなあ、ゆきぃと笑った。あの人が酔っぱらいは最低だと言うからあたしは呑んでも酔わなくなった。酔ってないふりをしているうち、今は本当に酔えなくなった。みかん味の水の方がよっぽど酔っぱらう。なんでなんだ、なんでいちいち悲しがるのだ?涙がボロボロ止まらなくて、とどめみたいにみかんの皮が指先にしみて痛くて涙目になった。エディット・ピアフはまだ歌っている。飛行機事故で恋人を亡くした悲しみの歌を。あたしは共感すると思ったのに、出来なくてまた泣いた。恋人を亡くしたエディット・ピアフはそれでも天才故に富と名声を手に入れた。それなのに酒と薬と男に溺れる。お金があっても幸せになれないのか?じゃあお金もないあたしは永久に幸せなんて手に出来ないじゃないか。モルヒネなんて高くて買えない。痛みはどうやって麻痺させたらいい?お酒を飲んでない昼間なのに、みかんと水で酷く酔った。それならと呑み始めたが白々した気持ちになって全く酔えなかった。愉快にもならないし饒舌にもならない。まあ1人だから絡む相手もいないけど。夢、呟いた。眠ればまた夢を見る。だけどあたしは知ってしまった。夢はあたしの願望が映像化されただけであって全てにおいて幻覚的なのだ。うう。コンビニに行って本物のいろはすみかん味を買ってきた。ごくごく飲み込む。懐かしくてまたボロボロ泣いた。いろはすみかん味は冬の味がした。ファンヒーターと電気ポットとこたつのあるあの人の部屋に転がるペットボトルの味がした。貴方の燃える手であたしを抱き締めて~。愛の讃歌が流れている。あたしは泣き続ける。