みりんの徒然声

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みりんの徒然声 死人に口なし

2016-12-07 20:40:18 | 日記
そういうことだ。あたしが泣こうといろはすみかん味を飲もうとあの人がいなけりゃただの一方通行だ。一方的に語られる思い出はもはや美化されるばかりで、もし今もあの人がここにいたとして上手く一緒に笑っているかは分からない。あたしの駄目さにうんざりして逃げているかもしれない。一方通行、片思い。側にいなけりゃどんなに懐かしんでも新しい物語は作れない。ごめんなさい。あたしはあなたを釈放します。そうしないと春は来ないでしょう?忘れることは出来ないけど春になったらあたしは海に花束を持って行きます。ありがとうって、優しくしてくれてありがとうって、言いに行くから。あたしは1人になるからね。誰にも頼らないでちゃんと働くんだ。涙は渇れないけど。あなたはあたしを忘れてもいいんだよ、いいんだよ、いいんだよ、あたしも遠くへ行くから。春はまだ遠いけど。指先はまだ血が滲むけど。夢にももう出てこなくていいんだよ、ありがとう。ありがとう。