行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

【7月29日は松原泰道先生の命日】

2024年07月26日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
大ベストセラーになった『般若心経入門』(祥伝社)の著者である松原泰道先生は2009年の7月29日に102歳の天寿を全うされました。今日で15 年になります。私は松原泰道先生とご長男の松原哲明先生からいろいろとお教えいただきましたが、お二人とも相次いでお亡くなりになり残念に思っていました。松原泰道先生は鳥取県琴浦町にお嬢さんが嫁いでいらっしゃることもあり、鳥取県にはよく来られていました。気さくな方で講演の合間には聴衆の方に話しかけておられました。
著書は100冊以上ありますが、1980年代には書店の仏教書コーナーには高田好胤先生、山田無文老師、澤木興道老師、内山興正老師などの著書とともに松原泰道先生の著書が並べられていました



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【遊戯】

2024年07月23日 | 禅の心
例えば、「実存主義だ」「ニーチェだ」「やれ、サルトルだ」と言っている若者が人生に矛盾を感じて頭がおかしくなったり、自ら命を断つことさえもある。そんなとき「実存主義もニーチェもサルトルもどうでもいいではないか」と思えば救われるのだ。哲学も宗教もどうでもいいのだ。大事なのは、今、ここに生きているという事実だけなのだ。




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【宗教やイデオロギーの異なる人とも友達になろう】

2024年07月19日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
考え方の違う人の話は刺激になると最近思うようになりました。
エコーチェンバーとは自分と考え方が同じ人ばかりの閉鎖空間では、自分の考えが絶対に正しいと確信してしまうことです。
もちろん、間違った考え方でもです。
自分の思考や感情を客観的に高い所に視点を置いて点検してみるメタ認知力を磨くためにも、自分と異なる考え方にも耳を傾けてみる必要があると思います。

ニーチェの言葉です。

若者を確実に堕落させる方法がある。違う思想を持つ者よりも同じ思想を持つ者を尊重するように指導することである。(ニーチェ)




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【自分への戒めとして】

2024年07月16日 | 仏の心
良いことをしているつもりが実はとても悪いことをしていることに気がつかないのが人間の悲しいところです。
優生思想がまさにそうです。
ハンセン病の問題もそうでした。
正義のためだと言って相手を必要以上に叩いてしまって自殺に追い込むこともあります。
民族を解放してあげようとしたが戦争を起こし、多くの命を奪うこともあります。
良いことをしているといい気になっている時が一番怖いです。
良いことをする自分や、自分の正義感に酔うのはやめた方がいいでしょう。
同じく、信仰は目立たぬようにやった方がいいでしょう。
自分はこんなに信心深いのだとアピールしないのが、信仰というものです。
陰徳には陽報ありです。
良いことは目立たないように行い、良いことをしてもらったらお陰様の気持ちを忘れないことです。

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【盆と正月】

2024年07月12日 | 仏の心
盆・・・7月 33回忌までのホトケが帰ってくる
正月・・1月 33回忌を過ぎたカミが帰ってくる
お盆は仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とはあまり関係のない日本の行事です。
七夕はもともとお盆の一環で篠は先祖が目印とする依り代と考えられました。 
正月の依り代は門松です。
浄土真宗では極楽往生しているわけですから、帰ってくるのはおかしいですが、
そういうことをおかまいなしにお盆の行事をやってきた門徒の地方もあります。
(石見地方は浄土真宗が盛んでもあり、地域の祖霊をまつる大元信仰も盛んなので神事を重要視してきました。)



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【岡山県は法然と栄西の出身地】

2024年07月09日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
法然なくして親鸞なしといわれますが、栄西禅師が道元禅師に与えた影響も大きかったです。
栄西禅師は臨済宗の開祖ではなく、臨済禅を中国から日本に伝えたと言った方がいいでしょう。
栄西禅師は天台僧でした。天台僧として中国に渡り、天台教学を学び、一緒に臨済禅を伝えました。
帰国後、博多に日本初の禅寺となる聖福寺を、京都に天台、真言、禅の建仁寺を建てました。
栄西禅師は岡山市の吉備津神社の近くで生まれたという説、吉備中央町(旧賀陽町)で生まれたという説がありますが、吉備中央町なら法然上人の生まれた久米南町の近くです。
栄西禅師は禅とお茶の飲み方を伝え、お茶を一般庶民のものにしました。

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【日本の神様の正体】

2024年07月05日 | 日記など
本居宣長によると「迦美」(かみ)は平均から良くも悪くも大きく外れているものなのだそうです。つまり、福の神もいれば、貧乏神、疫病神、死神もいるわけです。
「触らぬ神に祟りなし」とは神様とはほどよい距離感をとらないと貧乏神や疫病神にも好かれてしまいますよ。ということなのです。神職以外は何でもかんでも神社詣りをすればよいというわけではなく、普段は自分の仕事をしたり家庭のことをすることに精を出して、感謝の気持ちを込めてたまにお参りすればいいのです。
茶碗を箸で叩くのがよくないのは、行儀がわるいというよりも、良い神様も悪い神様も呼び寄せるからです。


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【死体を気持ち悪いと思うのは】

2024年07月02日 | 日記など
テレビのニュースでも新聞でも遺体の映像が出てくることは滅多にありません。多くの人が不快感を示すからです。私など免疫になってしまっていますが、可愛がっていた犬でも猫でも死体になると何となく気持ち悪さや恐怖心を感じるのではないでしょうか。死体を気持ち悪いと思うのは有害な微生物を避ける人間の本能のようなものかもしれません。遺体に関する恐怖心を物語っているのがイザナギノミコトとイザナミノミコのよもつひらさかの神話でしょう。愛する人でも遺体は怖いということです。
特に日本人が死穢を意識するのは遺体に対する恐怖心からということなのでしょうか。


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お釈迦様が大好きだからこそ・・・

2024年04月09日 | 禅の心
雲門禅師「生まれてすぐに天上天下唯我独尊などという化け物の赤ん坊などすぐに叩き殺して犬にでも食わせてやったものを」
一休さんも「釈迦という いたずら者が 世に出でて 多くの者を 迷わするかな」
雲門禅師「仏は糞かきベラじゃ」
臨済録「仏に逢うては仏を殺し」
お釈迦様が大好きだからこそお釈迦様の心を汲んで、このような過激発言ができるのです。




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極論から離れる

2024年04月05日 | 禅の心
頭がガチガチに固く、柔軟な思考ができることがなかなかできないものです。
黒白つけることができないものに無理に黒白つけようとすると陰謀論やフェイクにひかかることになります。



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