行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

老害と言う人の危うさ

2024年08月16日 | 仏の心
「老害」「愚民」「劣化(人間に対して)」という言葉をよく使う人は賢くないです。
自分のことだと思わず、高いところから人を見下す言葉だからです。
「愚民」と見下してと言う人は自分の愚かさに気がついていないし、廻りが愚かに見えて仕方ないのでしょう。
「劣化」は民衆に対して使いますが、高みからそう思っているだけです。
そして、「老害」は近い将来の自分のことだと気がついていないのです。
60歳くらいあっと言う間にやってきます。
若いときと同じ状態で70代80代を過ごせるわけがないのです。
体は弱り、寝たきりになり、最期を迎えます。
認知症にならずとも、認知機能は衰えておかしなことを言うようになります。
これは「老害」と平気で言っている人の近い将来の姿なのです。

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【お盆は日本固有の行事とは言うが・・】

2024年08月06日 | 仏の心
柳田國男さんやひろさちや先生はお盆は日本固有の行事だと言っていますが、どうでしょうか。
しかし、お盆の意味には次のようなものがあります。
①33回忌までのホトケをお盆にお迎えする。
(33回忌を過ぎたカミは正月にお迎えする)
②中国由来の施餓鬼供養
③中国的な仏教による盂蘭盆会(②とも関連)
日本でいうお盆は①ですが宗派や地域によっては同時に施餓鬼供養、盂蘭盆会をやる場合もあります。
日本固有といっても中国などの東アジアにルーツがあるものかもしれません。
日本固有というのは、柳田國男が日本の伝統行事から仏教の影響を無視しようとしたこともあるかもしれません。
日本のお盆と盂蘭盆会、施餓鬼供養は全く無関係ではないでしょう。





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仏教にはいろいろな姿がある

2024年08月02日 | 仏の心
釈尊は来世があるとかないとかという議論は棚上げして答えない、「無記」という態度をとっています。 
その一方でダンマバダ(法句経)などでは来世とか地獄とかという言葉が出てきます。
矛盾するようですが、どちらも正しいです。
釈尊が亡くなってから、時代や教えが広まった地域によって釈尊の教えがいろいろな解釈をされてきました。
釈尊には著書がないので口伝えで経典が編集されていきました。
バラモン教、ジャイナ教、イスラム教などの影響も受けました。
仏教では来世を考えないというのは仏教の一面で、
無記は来世があるともないとも答えていない態度です。
仏教にはいろいろなストーリーがあってもいいと思います。
それが仏教の仏教らしいところだからです。



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【周りとの関係性(縁起)を重視しているのが仏教】

2024年07月30日 | 仏の心
城の石垣の石にはいろいろな形や大きさのものがありますが、一つでも抜けると石垣そのものが弱くなって崩れることがあります。
網目は一つだけでは成り立たず、周りがあってこそ網目です。
仏教では自分というものには実体がなく、周りとの関係性によって成り立っていると考えます。
自分を自分たらしめているのは関係性だけです。



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【自分への戒めとして】

2024年07月16日 | 仏の心
良いことをしているつもりが実はとても悪いことをしていることに気がつかないのが人間の悲しいところです。
優生思想がまさにそうです。
ハンセン病の問題もそうでした。
正義のためだと言って相手を必要以上に叩いてしまって自殺に追い込むこともあります。
民族を解放してあげようとしたが戦争を起こし、多くの命を奪うこともあります。
良いことをしているといい気になっている時が一番怖いです。
良いことをする自分や、自分の正義感に酔うのはやめた方がいいでしょう。
同じく、信仰は目立たぬようにやった方がいいでしょう。
自分はこんなに信心深いのだとアピールしないのが、信仰というものです。
陰徳には陽報ありです。
良いことは目立たないように行い、良いことをしてもらったらお陰様の気持ちを忘れないことです。

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