行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

【盆と正月】

2024年07月12日 | 仏の心
盆・・・7月 33回忌までのホトケが帰ってくる
正月・・1月 33回忌を過ぎたカミが帰ってくる
お盆は仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とはあまり関係のない日本の行事です。
七夕はもともとお盆の一環で篠は先祖が目印とする依り代と考えられました。 
正月の依り代は門松です。
浄土真宗では極楽往生しているわけですから、帰ってくるのはおかしいですが、
そういうことをおかまいなしにお盆の行事をやってきた門徒の地方もあります。
(石見地方は浄土真宗が盛んでもあり、地域の祖霊をまつる大元信仰も盛んなので神事を重要視してきました。)



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殺してはならぬ殺されてはならぬ

2024年01月12日 | 仏の心
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれ
る。己が身をひきくらべて、殺してはならぬ、殺さしめては
ならぬ。(129偈)
すべての者は暴力におびえる。すべての(生きもの)に
とって生命は愛(いと)しい。己が身にひきくらべて、殺し
てはならぬ。殺さしめてはならぬ。(130偈)
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはな
らぬ。
自分が殺される側の身になって、殺してもいけないし、
殺させてもいけない。殺人はもちろんですが、戦争は権
力と正義の名によって行われる殺人です。自分が殺さ
れるときのことを想像すれば、考え方が変わってくるで
しょう。
「老人は集団自決せよとか」「人生定年制」とかという心ない言葉がインターネット上では飛び交っています。誰もがいずれは老人になっていくのです。そのときに自分が「集団自決せよ」「定年制だから死ね」と言われてどう思うかという想像力のない人が少なからずいるということです。



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縁起あっての仏法

2024年01月05日 | 仏の心
【縁起あっての仏法】
先祖供養は必要ないのではなく、先祖の誰か一人でもいなければ、自分はいないということを知ることが大切です。それが本当の意味での先祖供養ということです。先祖とは血の繋がりではなく、自分の縁なのです。
仏法の大樹 縁起の幹より 諸法無我 諸法実相 諸行無常の枝がいずるなり



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ご先祖とは何なのか

2024年01月02日 | 仏の心
【ご先祖とは何なのか】
○結論からいえば10代以上前の先祖からは遺伝子を受け継いでいない可能性が高いです。
○染色体は遺伝子を含んでいて、体の細胞に46本あります。
○自分は両親(1代前)から23本ずつの染色体を受け継いでいます。
○祖父母(2代前)からは11本か12本ずつくらいの染色体を受け継いでいることになります。
○曾祖父母(3代前)からは6本程度染色体を受け継いでいることになります。
○6代前になると、一本も染色体を受け継ぐことのできない先祖が出てきます。
○しかし精子や卵ができるときに、乗り換え→組み換えという現象が起きます。
○組み換えにより、1代ごとに71人ずつ染色体を受け継ぐことのできるご先祖の数が増えます。
○10代前のご先祖は1028人いることになりますが、染色体を受け継ぐことのできるご先祖は
46+71×10=756人になります。
○9代前まではほぼ全てのご先祖から染色体を受け継ぐことができますが、10代以降、染色体を受け継いでいないご先祖が出てきます。
○これが20代くらいになるとほとんど染色体を受け継いでいないことになります。
○ご先祖の数は1代ごとに2倍ずつ増えていきますが、日本の人口を大きく越えていくことになります。実際にはそんなはずがなく、染色体が混じりあってきたことを意味します。
○あるところから家系とか先祖というものに意味がなくなり、今いる日本人の祖先はみな同じということになります。




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カルトについて

2022年08月23日 | 仏の心
〇カルトの被害に遭われた方を揶揄したり嗤うのは筋違いだ。ワラをも掴む気持ちのときに掴んだワラがカルトだったわけで、社会に間違ったワラを掴ませない構造が必要なのだ。騙されるのが悪いのではなく、騙す側が悪いのだ。一番掴んではいけないワラは自死なのだが。

〇カルトの多くは「問いに対する答え」がマニュアル化されていて、人生の疑問にきちんと答えてくれるところがある。宗教は答えを提供することより、各自の問いを考えるヒントを提供するものだと思うのだが。



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